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「ようこそ、桜ヶ丘高校へ！！」
さっきまでのお母さんとは違った　

「改めまして・・・私、ここ桜ヶ丘高校の理事長をしている、伊野上　裕美子（いのうえ　ゆみこ）と申します！！　翼さん、あなたがここに来るのを生徒一同心からお待ちしておりました！！隣りに居るのが、うちの生徒会長の本田　隆太（ほんだ　りゅうた）君」
本田隆太・・・って言う人がこちらを見た
「本田隆太です　生徒会長させてもらってます　困ったことがありましたら、いつでも僕か生徒会の人にいつでも相談して下さい！」
「それじゃあ、隆太君、学校案内の方よろしくね！」
そう言って、お母さん・・・いや理事長はその場を後にしてしまった・・・
「それでは、行きましょうかこちらです」

1時間後・・・

「とりあえず、全体を観てもらいましたが何か質問はありますでしょうか？」
・・・つっ疲れたーー
なんなんだ・・この学校は・・無駄に広すぎじゃないか？
生徒がいないからそう感じるのかもしれない・・
「では・・あす、お待ちしております！」
玄関の前で一礼する生徒会長さん
「今日は、ありがとうございました」
最後に浩兄がお礼を言い、あたし達は車に乗った

「はぁーーー疲れた！！　広すぎじゃない！？　あの校舎」
車のソファーで横になる・・・
今日は長く感じた一日がーー
「俺も疲れたーーってか、俺あの生徒会長嫌いなんだけどーー！！　あのオーラ・・絶対裏がある！！」
おーーい・・祐兄、あなた一応生徒でしょ？
なんで疲れるのよ・・・
それに生徒会長の事・・そんな風に言っちゃダメでしょ・・
「翼、今日の内容全て入っているだろうな・・明日から、あの学校にお世話になるんだからな、確認しとけよ」
そう言って、浩兄はメモ用紙をくれた
そこには明日の行事等がぎっしりだった
「ありがとうございまーーす！！　実はほとんど聞いていなくてですね・・あはは・・・」
予想通りの答えが返って来たのか、浩兄はため息をまたついた・・・
ごめんなさい・・だって、詰まんないだよーー？
眠たくなるさ・・
「家に帰ったら、翼部屋にあるドレスに着替えろよ」
ドレス？？
なんだそれ・・？？？
「翼が、日本に来たお祝いだョ——楽しくやろう！！」
お祝いですか・・
あたしに・・
「そうだったんだ・・・知らなかったな・・」
「サプライズに決まってるでしょーー！！」
笑顔で応える祐兄・・


今日は長い長い一日になりそうです・・・