コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: COOL GIRL 見に来て下さい(*´∀`*) ( No.303 )
- 日時: 2010/11/02 17:42
- 名前: ピーチ (ID: rE1CEdls)
- 参照: http://ameblo.jp/saluramoti016/
後編
「翼はさ……怖くないの?」
ふと、恵里奈は翼に尋ねた。
「…何に?? あたしが? 怖いものなんて、一つも無いっての!!」
そう、いいながらブランコをこいだ。
「そーじゃ無くて!! 明日の……」
恵里奈は必死に別の事を言おうとしたのだろう。
翼は、その先の言葉が分かったような事を言った。
「あのさ、明日の大会を一年前の出来事と被らすのもう、辞めないか? あたしだって、また空手が出来るようになったんだ。 今更、明日の事怖がったって、もう遅いだろう?? だから───…」
そこまで言って、最後に翼は……。
「だから、明日は何が何でもお前に勝つ!! 恵里奈、力抜いたら、絶対許さないからな!!」
ブランコから勢いよく飛び降りた翼が恵里奈に向かって、力強く言った。
「へぇ……翼、あたしに宣戦布告ってことね。 いいわ、あたしも明日全力であなたを倒すから!!!」
恵里奈は少しあきれ返った口調で翼に向かって、言った。
家に帰るなり、真っ先に翼を出迎えた父。
「お帰り、翼。 良いニュースだ。 これから2ヶ月後、夏休みに行われる、空手の強化合宿の招待状が届いたぞ。 二年後の世界大会に向けての練習会だそうだ。 恵里奈も行くらしい……翼はどうする??」
そんなの、聞くのか??
「行くに決まってんだろう!! いちいち、聞く必要あんのか??」
空手の事は大抵参加してきた。
何故……質問したのか、分からない。
「そうかぁ〜〜 いや、別に参加するのは分かってたんだけど……翼、同時に学校で林間学校があるんだけど…。」
「林間学校??なんだ…それ?」
初めて聞いた単語に驚く翼。
翼以上に先に帰って来た祐兄が"林間学校”を知らないのか!!っと言いそうなくらいの勢いで階段を下りて来た……。
「翼、お帰りって言いたいところだけど…林間学校を知らない子がこんなにも近くに居たなんて…。夏休みの一週間を使って高原の涼しい所で、野外活動をする事だよ!! 退屈な夏休みを、クラスのみんなで過ごす優雅なひと時を送るんだ〜〜…もうなんつったらいいのかな……ほら、こう……」
祐兄が一人の世界に入っていると錯覚し、トコトコと自分の部屋に入った。
夏休みの事は、まぁ…まだ日数があるが……。
問題は、明日だよな……。
「今更、弱音吐いたって遅いんだ!! 取り合えす…絶対勝つ!!!」
そう自分に言い聞かせた。