コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: COOL GIRL  ( No.55 )
日時: 2010/07/25 15:27
名前: ピーチ (ID: CejVezoo)

『おっと・・これはどうした事か・・伊野上選手・・先程の佐々木選手の技うまく避けたはずですが・・立ち上がりませんね・・』

またーーこの夢か

『会場が一斉にざわめく中・・救急隊員が伊野上選手の所へ・・世界大会決勝戦でまさかの事態・・・大丈夫か!?伊野上選手!!』



・・・・
目を開けるとそこは、ピンクの壁紙が見えた
「そうだ!!・・・あたし昨日・・」
勢いよく、ベットから起き上がるーーー

『やっとお目覚め!? おはよう、翼!』
ベットに座っているお母さん・・
「なっ・・・・・えっ・・!?!?」
突然の母からの言葉にびっくりどころじゃない・・・
「だって・・あたし・・昨日・・テラスで・・」
そう、あたしは・・昨日、テラスで初めてお母さんに見られたんだっけ・・・?

ベットに座っているお母さんが、クスクスと笑った

「泣きながら、翼いつの間にか寝てたのよ!! 急に静かになっちゃったから、びっくりいたわ!!!」

そんな事・・あったんですか・・
「なっ・・なんか、すいません・・・迷惑かけて・・・しかも、ここまで運んでくれて・・・」
「運んだのは私じゃなくて、父さんよ! 翼が、寝ながら“父さん、ごめんね”って寝言言ってたんだから・・」

・・それって、父さんも聞いてたって事ですよね?!

「父さん、何も言わなかったけど、ちゃんと伝わったわよ」

父さん・・怒ってるかな・・・・

「あたし、父さんに酷い事言っちゃった・・・」
「大丈夫よ、父さんだもの 忘れてるわよ」

トントン

ドアを叩く音・・・
「翼、そろそろ準備しないと遅れるぞ! 朝食出来てるから、制服に着替えて来いよ!!」

浩兄がドアの向こうで話した
「制服はそこのクローゼットに入ってるから、父さんの事は、気にしないでいいからね!!」

お母さんはそう言って、部屋を出てしまった・・・
制服・・かぁーー
クローゼットを開いて制服とやらを取り出し、鏡の前に立って見る・・・・

「絶対に無理だ・・・こんな制服・・」

鏡に映る、制服姿の自分・・
アメリカは私服だったからな・・着慣れないよ
しかも、こんなに短いスカート・・・似合わないよ

『おーーーい、翼早く朝食食べないと遅刻するぞ!!」
階段から叫んでいる祐兄の声・・・
「今行くーーーーってば〜〜〜!!」
もう、迷ってられない!! 


・・・・・こんな短いスカート着たの生まれて初めてだよ・・・!!!!

急いで階段を駆け降りるが・・みんなが居るリビングの扉を開ける事が、すぐには出来なかった
『何して居らっしゃるのですか? 翼お嬢様・・』
勝手に扉を開けた、この人は・・・昨日のお祖母さん
「あら、可愛いじゃない!! 翼、似合ってるわよ!!」
「まあー翼にとっては、似合ってる方じゃないのか?」
「翼ーーそんなに可愛くなっちゃって・・俺、兄妹だけなんだけど・・・付き合って〜〜〜!!!」

ダメだ・・この三人について行けない・・特に祐兄だけは・・
そして最後に
「似合ってるな、翼!!」




父からの思いもよらない言葉・・・
これから始まる、新しい生活・・・
そして
今日、あたしは女の子デビューをするーー!!