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ランドセル事件から一週間がたった・・

あれから、もう何もない・・

だけど、おとといから恵里奈の姿が見当たらない
どうしたのだろうか・・恵里奈にしては珍しい・・・


「先生、恵里奈どうして休んでるんですか？」

授業終了後、担任の先生のところへ行ってみた

『佐々木さんは、風邪をひかれたみたいよ・・佐々木さんにしては珍しいわよね〜〜　っあ、丁度いいわ!!伊野上さん、お手紙届けてくれるかな？　お願いねーー』

っと言って、先生は手紙の入った封筒を渡した・・

恵里奈の家・・行くの久しぶりだな・・
運転手さん・・・寄ってくれるかな・・・・


下校時間————

『翼お嬢様、お帰りなさいませ』

運転手さんが、明るい声で車のドアを開けてくれた

「運転手さん、家に帰る前に、恵里奈ちゃん家に寄ってくれないかな〜?？　お手紙渡したいんだーー」

『佐々木様の御自宅ですか!？　分かりました』

よしっ!!　小さいガッツポーズをしてしまった・・
本当はこの後すぐに、空手のお稽古しなきゃイケないんだけど・・・
少しぐらい、遅れてもいいよね・・・・・



恵里奈の家に着く・・

ピンポーン・・


『はい、どちら様!？』

恵里奈のお母さんの声だ・・

「あっあの、伊野上です！　恵里奈ちゃんにお手紙を渡しに来ました！！！」

何年ぶりだろう・・ここに来たのは・・・

『まあ・・ありがとう、今開けるわね!!』

そう言って、同時に大きな門が開いた

その先には、女の人の使用人が立っていた・・・

『こちらへどうぞ!!!』

そして、エスコートしてくれた

「久しぶりーー翼チャン!!　まぁーすっかり大人になっちゃって・・・・恵里奈とは大違いね!!」

恵里奈のお母さん、優香里さん・・
あたしのお母さんと凄く仲がいい

「恵里奈ちゃん・・風邪って聞いたんですけど・・・大丈夫なんですか!？」

ソファーに座り、使用人たちがお菓子とジュースを持って来てくれた・・

「大丈夫よっ!!　もう熱も下がったし、明日からは普通に登校出来ると思うわ!!　ごめんね〜心配かけちゃって!!」

「いえっこれ、お手紙です!!　じゃあ・・あたしはこれで・・・」

立ち上がろうとした途端、恵里奈の声がした

『ママ、喉乾いた・・あれっ！　翼!!　どうしてここに!？』

そんなに驚く必要はあるのか・・？

「恵里奈のお手紙渡しに来てくれたのよ!!　そうだ、飲み物は持っていくから、久さしぶりに、二人で遊びなさいよ!!　翼ちゃん、おうちの方には電話しとくから、たまには息抜きしなさい!!」

そう言って、あたしは恵里奈に手を引っ張られてしまった・・・