コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆星の子☆ 祝! 返信100突破! ( No.143 )
- 日時: 2010/10/05 21:30
- 名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: gWH3Y7K0)
6章 45話「決心」
野球部の部員が足りなくなり、僕が助っ人することになった。自分の運動の才能は先輩たちの耳にも届いていたらしい。その話を聞きつけて、すぐさま僕を助っ人に呼んだのだ。
天文学部は忙しくないし(むしろ暇。)勿論僕もOKして、朝練も出ることに。
でも、その日は空と登校しなかったことを、悔やむことになった。
先輩達はまだ教室に行ってなかったようだから、僕は何も言われなかった。だから僕も自分について(というより、空について)悪い噂が広まっているなど、知るはずがなかった。
佐藤もサッカー部の練習に出ていて、丁度同じ時間に終わったから、教室まで一緒に行くことにした。
今考えると、本当にあいつと一緒に行動して良かったよ。
道行く人は僕等のために道を開け、ヒソヒソ囁く。反対に女子たちは群れて僕等を質問攻めに合わせた。
話を聞いている限り空の話のようで、僕は空が悪く言われるのを聞いて我慢できなかった。でも、僕が暴走しそうになる度、佐藤が止めてくれたから、すんでのところで収まったけど。
教室に入ってようやく、なぜ皆が囁き空の悪口を言うのか理解した。黒板に張られた写真と書きなぐるようにして綴ってある文字。
それを全部見るか見ないかのうちに僕は怒鳴った。勿論相手はクラスの馬鹿どもだ。
何であの時あんなに怒ったのか、未だに自分でも理解できない。でも……日曜に空が連れ去られたとき胸騒ぎがすると同時に、輝さんの声が聞こえた気がしたんだ。『空を守れ』って……。
その言葉が頭からこびりついて離れないみたいだ。暇があったら空のこと、ちらちら様子を窺ってるし。
あー、もう!! 最悪だよ。
僕はまたしても佐藤に止められ、頭をクシャクシャと掻いた。調子狂うなあ。
どうやら、もう事件は収まった後らしかった。空は呆れた目で僕を見てる。誰のために怒鳴ってやったと思ってるんだ。
僕はイライラしながら、なんとしてでも犯人を探さないと……! と意気込んだ。かっこ悪い姿ばかり見られては、示しがつかない。
でも、大体犯人が誰だか想像はついた。
今日はなつみ(名前合ってるっけ?)が休んだ。熱が出たんだとさ。
でも僕は信じない。この事件の日に、その事件に関わってる奴が休むなんて、単なる偶然ではないだろう。
僕は放課後、なつみの家に行ってみようと決心した。