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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆星の子☆ ( No.15 )
- 日時: 2011/09/09 12:51
- 名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
1章 7話「空の使命」
「で、100年も挑戦してどうなったの?」
「ごめん、話がまた逸れちゃった。それで毎年着地してしまった家に泊めてもらってるんだ。僕はなぜか星が大好きな人に引き寄せられるみたいでね……。だから何十億もの人間の中で、君が選ばれたんだよ。」
——星が大好きな人——
それを聞いて私は顔を赤くした。もとはと言えば、星が好きなのは父の影響なのだ。毎日星を観察して、私にも望遠鏡を通して見せてくれた星達……。
「私が選ばれるって……。なんだか使命があるみたい。」
私は冗談めかして笑いながらそう言った。
さっきの一言で私の気はもう良くなったらしい。
相変わらず単純な私に溜息が出る。
「うん。使命があるんだよ。」
だが、光聖君のその真面目な言葉に、私の笑顔はたちまち凍ってしまった。
「どんな?」
私は小さい声で急かすように囁いた。聞くのが怖い気もするが、自分に関することは何でも知っておきたい。
「別に難しいことじゃないよ。僕が故郷に帰れない理由を解き明かしてほしいんだ。……僕は何かが皆と違うんだよ。その答えを知ったら僕は故郷に戻れると思う。」
光聖君の7歳の幼い瞳に魅了され、気がついたら私は顎を引いていた。
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