コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: ☆星の子☆   祝! 返信100突破! ( No.153 )
日時: 2010/10/09 18:39
名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: gWH3Y7K0)

7章     47話「各演目の出場者決め」


 あれから何日か経ち、皆あの事件についてはしつこく言わなくなったそんな日。今日のクラスが騒がしい理由を皆さん御存知だろうか?
 実は、あと1ヶ月後には学校の運動会があるのだ! うちの学校はちょっと変わっていて、秋は芸術の部活がいろいろと行事があって忙しいから、6月に運動会をすることになっている。
 それとクラスの騒がしい理由のどこが関係しているのかって? だって今日は……。

「100メートル走に出る人!」

「はーい!」

 ただ今ロングホームルームでは運動会の演目に出る人を決めている。1人につき、少なくても2つは出なければならない。
 勿論、紅白戦だ。1学年につき4クラスあるので2クラスずつ分けて、6クラス対6クラスで対戦する。うちのクラスは3組。2組と一緒のチームだ。ちなみに白組である。

 さて話は戻って……。 
 空は100メートル走の選手に選ばれた。(あと玉入れに出る。)走るのには自信があって、長距離は体力がないので駄目だが、短距離なら楓と並ぶ自信はある。
 その後どんどん役目が決まっていって、最後に運動会の花形『スウェーデンリレー』に出場する選手を決めることになった。1クラスに男女一人ずつだ。

「スウェーデンリレーに出る人ー」

 先生の言葉が終わるか終わらないかするうちに、2人の男女が高く手を挙げた。
 先生は満足そうに頷いて「じゃあ如月と伊藤に決まりな。」と黒板に名前を綴った。
 先生の言った通り、手を挙げたのは、光聖君と楓だったのだ!
 2人ともクラスでダントツ足が速くて並じゃない。このクラスの中で2人に敵う者は多分、いないだろう。
 そのクラスの様子を葵ちゃんは笑いながら見ていた。葵ちゃんは吹奏楽部なので運動会の日も演奏するから、出場しないのだ。なんと幸せな部活だろう。
 天文学部もそうだったらいいのに……。
 空は無意識のうちにそう考えて葵ちゃんを羨むような目で見た。葵ちゃんは運動が大の苦手だから、運動会に出場したくないという理由も含めて吹奏楽部に入ったのだ。なんと笑える理由だろう。
 
「運動会だー!!」

と誰からともなく声が聞こえる。
 そんな熱気あふれたクラスの中で、空は(平和っていいなあ……)と思ったのだった。