PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆星の子☆ ( No.18 )
- 日時: 2011/09/09 18:33
- 名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
1章 8話「なんでも出来る」
光聖君は微笑みながらお礼を言った。
でもそんなに嬉しくないみたいだ。100年も挑戦してるのに誰も謎を解き明かしてないから、そんなに期待してないんだろう。
「私が絶対に謎を解き明かすよ!!」
「ありがとう。期間は1年だよ。1年たったら僕はまた、仲間と一緒に故郷へ帰るから。まぁ、どうせ無理なんだけどね……」
光聖君は最後の方の言葉を呟くようにして言って、笑った。
私の使命も無理だというように————
私はイラッとしたが、辛うじて感情を抑え「1年もどうやって過ごすの?」と聞いた。
「だって泊まるって聞いた時は長くても1週間くらいだと思ったし……学校も行かなきゃいけないんじゃない?」
「ああ、そこら辺は空のお母さんと相談して。僕何でもするし。」
光聖君は能天気に答える。
曖昧な答えに先が思いやられ、知らぬ間に顔を顰めていた私に対し、私を困らせている元凶の彼は胸を張った。
「僕は何でも出来るよ。雑用も出来るし、勉強も出来るし、はたまたオリンピック選手の代わりにだってなれる。」
そう言って私の前で宙返りをして見せる。
得意げにニヤッと笑って華麗に着地する光聖君を見て、私はある事を思いついた。
「……じゃあうちの学校に来て!! 天文学部に入ってよ。」
私はやり返すようにニンマリ笑いながら言った。
PR