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２章　　　　　１６話「疑問」


　
　……どういうこと？
　お父さんを知ってるの？
　私が８歳になって死んじゃったのに？
　お父さんの顔も写真で見たから覚えてるくらいなのに？
　光聖君と最近はじめて会ったんだよ。なんでお父さんを知ってるの？
　お父さんと過ごした日々って何？　私だってはっきりと覚えてないのに……。

　
　いつの間にかあふれてきた涙を拭い、「もう寝るから。おやすみ。」とか細い声でやっとのことで言った私は、しゃくりあげながら自分の部屋へ向かった。

————もうこれ以上私の心をかき乱さないで————