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２章　　　　　１９話「お父さんの話」


　家に帰って私は決心をした。お父さんのこと聞いてみよう。

「光聖君、お父さんと何があったの？　光聖君が知ってること全部話してよ。」

　急に聞かれて光聖君はビクッと肩を震わせた。
　まぁ、当然か。さっきまで沈黙を守ってたのだから。

「ちょ、今大丈夫？　結構シリアスな話になるんだけど。」

　別にいいから、早く言ってよ！　待たされるこっちの気分にもなって！
　私は心の中で舌打ちする。
　深呼吸をして気持ちを落ち着かせている光聖君を見て、（そんなにやばい話なの？）と訝し気な目つきで睨んだ。
　
——お父さんの話を聞いたら私の使命（？）もさっさと終わらせられるし、光聖君ともおさらばだ！——

　光聖君はやっと心の準備ができたらしく、私の瞳をはっきりと見据えて唐突に切り出した。

「……空のお父さんは本当のお父さんじゃない。」