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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆星の子☆ 『戦争』遂に始動—— ( No.469 )
- 日時: 2013/02/10 21:22
- 名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: jhXfiZTU)
- 参照: プロローグ的なのを書いてみた。
14章 92話「真実を知る者」
時は政府軍と反乱軍の戦争真っ只中。煌々とした月が明るくあたりを照らす、言わば真夜中である。
戦争、それも不意打ちをするのにこれ程いい時間はない。闇の中で敵の背を刺す。これが今回反乱軍の戦略であった。
しかし、思い通りにならないのが戦争である。
今回我等反乱軍は完全に裏を読まれていた。反乱軍が動く前に、開始合図の大規模な爆発が起きたのである。ここで注目してもらいたいのは、その爆発の発生地だ。
ここまできたら敵軍の黒幕の相当に頭が狂っていると言える。
政府はまず、反乱軍の本拠地へ攻撃を仕掛けてきたのだ。これは我等にとって深い痛手でしかなかった。
しかし、ここで大きな矛盾が生まれる。敵は何故本拠地の場所が分かったのだろうかと。
本来ならば我等の本拠地はドーム状の膜に包まれ姿が見えない筈だった。つまり、政府はたとえ空中から探そうとも、見つけ出すことは不可能なのだ。
しかし敵はそれをやってのけ、しかも誰にも気づかれずに爆弾を仕掛けたのである。
私に抜け目は無かった筈だ。敵はその様な素振りを一度だって見せなかった。
しかし現実がこれだ。今現在も、本拠地は混沌の渦である。
つまりこれは反乱軍に裏切り者がいるという証拠であろう。前から怪しいとは思っていたが、決定的な裏付けが今、出来たと言える。
爆発のせいで結界は壊れ、また反乱軍の団結力も、士気も、瓦解されてゆくようだった。
これじゃあ政府に丸見えだ。そう嘆く者も少なくはない。
ガルディメット・ジャッカル、ここを乗り切るが勝負の分かれ目かもしれんな。
しかし……後で後悔しても知らぬぞ。
黒駒よ————
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