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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ☆星の子☆ ( No.61 )
- 日時: 2011/10/20 21:14
- 名前: (朱雀*@).゜. ◆Z7bFAH4/cw (ID: EZ3wiCAd)
4章 24話「ファンクラブ」
私の隣の席には超イケメンの光聖君がいる。そのせいで私はのんびりした休み時間に浸られずにいる。
光聖君の前には女子、左には男子がいるからだ。そして私、天野空の前方にも女子が詰めかけていた。もちろんその理由は……
1.光聖君と同居している。
2.光聖君と非常に仲が良い。
この二つである。
このせいで私は日中追われ、目の敵にされた。面倒くさいったらありゃしない!
ついには『光聖君ファンクラブ』まで出来てしまった。これもまた、厄介なことを起こす原因の一つだ。
うちのクラスは佐藤 統(さとう みつる)君という、とってもかっこいい男子がいる。その佐藤君ファンクラブと如月君(光聖君)ファンクラブの子たちが争っているのだ。
「空はどっち派〜?」
唐突な楓の質問に私は我に返った。「何が?」と聞き返す。
「だからぁ、佐藤君と如月君どっち派って聞いてんの! もう、心ここにあらずなんだから〜。」
楓がじれったそうにそう言った。
今までそんな事考えたことも無かったので、私は少し考えた。
う〜ん……別にどっちも嫌いじゃないけど、好きでもない。光聖君の方がかっこいいけど、佐藤君の方が性格はだんぜん良しだ。
「わかんない。」
私が微妙な返事をすると、楓は気に入らない様子でふてくされた。するとなっちゃんが机に近づいてきた。そして話に加わる。
「ねえ、空。光聖君が好きじゃないのなら相談したいんだけど……。」
そう言ってなっちゃんはチラッと教室を見る。そして光聖君が廊下に出て行ったのを確認し、小声で話した。
「実は私、光聖君のことが好きみたいなの。」
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