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Re: 未知なる世界へ ( No.12 )
日時: 2010/10/31 15:40
名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)


今回は恋愛重視になっちゃいますっ。
はじめて恋愛ものを書くので下手です(>_<)

 
5話 未知なる世界へ


アイラがパートナーになると言ったのにイルはなぜか何も答えずに自分の『手』を見ている。

アイラはドキッとした。無意識のうちにイルの手をギュッと握っていたからだ。
恥ずかしくなり手をパッと離し何歩か後ずさりした。

「ご……ごめん」

「あ、ああぁ」

 アイラはチラッと上目づかいでイルを見る。
 その瞬間、二人は目が合い顔をほんのり赤くし俯く。


 心臓の高鳴る音しか聞こえなかった。でもアイラはこの瞬間が嫌じゃなかった。


 しばらくしてアイラは顔を上げる。イルを見ると、何やらポケットをいじっていた。その行動に疑問を持ちつつも黙って見ていた。


 イルは何か物を手に持ち一歩ずつ近づいてくるようだった。その様子に慌てアイラは俯く。


 俯いていると、イルの靴が視界に入り顔を上げた。

 イルとまた目が合う。でも今度はそらさずに微笑む。イルも苦笑いをする。
そして口を開き

「……後ろを向いて」
 アイラは素直に言うことを聞き後ろを向く。

         『カチッ』
耳の辺りで音がした。
 疑問に思い

「何したの?」
と体をイルに向けて聞く。

 イルは何も言わず自分のネックレスと今、アイラにつけたと思われるネックレスを手にとる。

「わぁ、可愛い」
 アイラが喜びの声をあげる。それは、二つのネックレスでハートの形になるデザイインだった。


 その様子を見て
「気にいってくれてよかった。このネックレスは代々俺の一族とそのパートナーがつけるんだ。……離れていても一緒だと思えるように」

 アイラは喜びに浸っていた。だって、この言葉の意味が分かるのはもう少し先なのだから……。


 その言葉を言い終えたイルがアイラの手をギュッと握る。アイラもそれにこたえるように握る。


「それじゃあ、いざ、未知なる世界へ……!!」
 イルとアイラを包み込むように光が覆う。

「楽しみだねっ」

 アイラの笑顔を嬉しそうに見るイル。

 しかしその表情は曇り、

「……ぇるから……」
 小さく呟いた。この声に気づく者はいない。


 しばらくたつと草原は静けさを取り戻していた。


 夢の世界 完


続く


今回の更新、頑張りました(#^.^#)
夢の世界、無事に完結できてよかったぁ!


次回予告(>_<)

次回は遂にアイラがはじめて異世界に訪れます。
——どんな世界なのか!?———