コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 未知なる世界へ ( No.15 )
- 日時: 2010/11/10 09:58
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
7話 変わらぬ理
「どぉしよう? ……この服じゃ周りの人と違いすぎるよ」
悩むアイラ、その背後から肩をたたく人物。
「イッ!?ふぐっ……」
クルッと後ろを振り向く、がそこにいたのはイルではなく見知らぬ男だった。慌てて口をふさぐアイラ。
「あなたとお会いするのは初めてのはずですが……何処かでお会いしたことはありましたか?」
男性は綺麗な澄んだ声で言う。
「いえ、私の人違いでした、何処にいるんだろう……」
アイラはえへへっと言い俯く。
男性はアイラの様子に疑問を持ちつつもここで逢ったのも何かの縁ですしと、自己紹介を始めた。
彼の名前はフィン、金髪の髪に藍色の瞳。アイラは王子様みたいだと思いながら
「私はアイラ・レディです、アイラって呼んで下さい」
と少し緊張しながら言った。
フィンはそんなに緊張しないでと笑いながら言った。
するとフィンは街に入っていった。しかしアイラは入ることを拒み俯いている。
それに気付き、入らないの?と聞くフィン。
アイラは
「だって……服が」
フィンは
「気にしないで、そんなの大丈夫。」
と微笑みながら言うので仕方なく街に入って行った。
でも、やはり後悔することになった……
街に入ると女性達が小走りにフィンの元へと寄ってくる。アイラはやっぱりモテるんだぁとその光景を見ていた。
すると、女性の一人がアイラに気づいたらしく隣の女性に耳打ちする。不運にも内容がアイラに聞こえてきた。
『なんでこんなダサい女がフィン様と一緒にいんのよ!?』
そして、睨みつけてくる。
それが、元の世界の友達の光景と重なる……
「ぃ、ぃゃ、いやぁぁ——!!」
叫びながらもと来た道を駆けだしていく。
そして最初にこの世界に降り立った泉の傍にいた。
所詮、異世界も元いた世界と同じ……理が違うはずがないのだ。
だとしたら、アイラの居場所は
————何処にもないのだ————
続く
暗いかんじで終わりにしちゃいました。
たまにはこんな感じもいいかな…と((+_+))
次回は明るくしたいと思います(>_<)