コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 未知なる世界へ ☆キャラ募集中☆ ( No.53 )
- 日時: 2010/11/10 10:14
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
11話 慰めの言葉……
その後アイラはアルヴェルトにこれまでに起こった事を話していた。
全てを話せた訳ではないが大体の事を話し終えた時だった。
「……別に服似合ってる、それに……僕も服は周りと違うし……だから……その……気にするなよ」
アイラはきょとんとした顔でアルヴェルトを見た。
アルヴェルトはやはり照れているらしく俯いている。
「…ありがとう。」
アイラはお礼を言う。
たった一言であったが、アルヴェルトは余計に恥ずかしくなったのか
「べ、別に……」
と言い身体を少し斜めにずらし顔がアイラに見えないように言った。
そんな心遣いが嬉しいアイラだった。
泉の辺では二羽の小鳥が遊んでいた。その小鳥は一緒に飛び立ったが離れていってしまう……
そんな様子をアイラは見つめていた。
すると、アルヴェルトは立ちあがり
「僕はそろそろ行くよ……またね」
アイラも立ち上がり
「色々ありがとうございました、また逢えますかね?」
アルヴェルトはその質問に
「さぁ……」
と短く答え去って行った。
アイラは再び座り込み泉を眺めていた。すると後ろからハァハァと荒い息遣いが聞こえ振り向いた。
そこにはフィンが息を切らせ立っていた。ふとフィンが紙切れを持っていたことに気になるが
「ど、どうしたんですか!?」
フィンは息を整えてから
「……いきなり走って何処かに行ってしまったから慌てて追いかけてきたんです」
アイラはさっきの出来ごとを思い出し俯く。
「話は聞きました、とんだご失礼を……ごめんなさい」
フィンはそこまで言うと片膝をつく……そしてアイラを立ちあがらせ
「これは罪償いです」
と言いアイラの右の手の甲に唇をあてる……
アイラは顔を真っ赤にして焦っていた。
フィンは慌てる様子もなく、そして一つのお願いをした。
「今日、舞踏会があるんですがよかったらダンスのお相手を願いたいんですが……どうでしょう?」
真直ぐに見つめられ戸惑うアイラ……行きたい!!という気持ちはあったが、また馬鹿にされるのではと不安で返事が出来なかった……
フィンはアイラの様子に気づき
「御心配なく、服は私が選びますよ、それに……貴方はお綺麗ですから」
最後の一言は少し恥ずかしそうに言った。
アイラはそれじゃあと
「はい、お相手願います」
と笑顔で言った。
心の中では楽しそうだと思っていた。
それに……イルの手掛かりをつかめるかもしれない
続く
今日は更新、頑張りました\(◎o◎)/
次回はおもちゃの世界の謎に迫ります!