コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 未知なる世界にご招待 ★オリキャラ募集中★ ( No.88 )
- 日時: 2010/12/29 22:13
- 名前: ナナ (ID: Tj9sX3SJ)
20話 新たな世界
イルは床にしゃがみこんだまま呆然としていた……
『アイラが……消えた? でも何処に?』
それが分からず涙を流すことさえできなかった……しかしノルマはクリア出来た……おもちゃの世界とこの世界は繋がったのだ、もしかしたらここは大人たちの世界かもしれない……しかし周りを見渡せばまだ幼い子もいた……軽くため息をつく。
「君、この世界の服じゃないけど……アイラさんみたいな服だね」
イルに声を掛けたのはフィンだった。
しかしイルは驚きの人物の名前が挙がったので呆然としていた……手掛かりがつかめるかもしれない。
「ねぇ、君……大丈夫?」
フィンが困りながら聞く。
「アイラと言う少女を知っていますか……?」
フィンの質問には答えずはっきりと聴いた。
「知ってますけど……それよりアイラさんは?」
フィンは何が何だか分からないらしくあたふたしていた。
イルはため息をつき話しだす。
「俺が全てを話します……ですが…このことは絶対に誰にも話さないで下さいね、厄介な事になりますから」
フィンは少し真剣な顔つきになり頷いた。
しかし周りではまだ舞踏会を続けていた……二人を取り残して
イルとフィンはフィンの家に来ていた。
フィンが重要な話と悟ったためイルの事を考えて家に連れてきたのだ。
「これ飲めるかな……この辺りでとれる果物のジュースなんだけど、どうぞ」
フィンが机の上にグラスを置く。
イルはそっとグラスの中を覗き込む……綺麗な桃色のジュースだった、匂いは桃の様だった。
「頂きます」
少しドキドキしながら喉に流し込む。
……味はイチゴや林檎や桃が混ざった味だった、何だか不思議な気分になるとイルは思っていた。
「初めて飲んだんですけど……とっても美味しいです、ありがとうございます」
イルはジュースを全て頂き微笑みながら言った。
「それは良かったです、では話を聞きましょうか……」
フィンはいつの間にか黒の燕尾服に着替えていた。
「では話しましょう……全ての世界で二人しか知らなかった秘密を……真実を……」
フィンは目を見開く……世界がここだけだと思っていたフィンにとっては驚きの言葉だったに違いない。
イルは多少の迷いがまだあったが話しだす……手掛かりが必要だから……たとえ【禁忌】を犯しても……アイラが大切だから、アイラのためなら禁忌なんて怖くない……アイラと逢えない方が恐ろしいかもしれない……
—必ず君ともう一度出逢う為に—
続く
今回は更新1000文字行きました(●^o^●)
次回はアイラの方を進めます(>_<)
…どぉなっちゃうんでしょうかね…((焦