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Re: 未知なる世界にご招待        ★オリキャラ募集中★ ( No.98 )
日時: 2010/12/23 13:38
名前: ナナ ◆JUP8K6dM0U (ID: Tj9sX3SJ)


お久しぶりです><

久々の更新なので至らないところもあると思いますのでご了承を……<m(__)m>



 22話 偽りの記憶……



イルは全てを語ったのだった……アイラも知らない二人の兄弟のお話を。


「……これで全てです、これを聴いた貴方が何を思い、何を感じても仕方のないことだと思う……唯このことは一切他の者に話さないでください」


 イルは瞳を伏せ気味に言い顔をフィンにではなく窓に向けた。その表情は何処か愁いを帯びていた……瞳はどこか迷っていた。

 その様子にフィンはグラスに口をつけただイルを切ない表情で観ていた。そしてこのことを話したせいで理がゆっくりと壊れ始めた……知ってはならないものが知ってはならない秘密を知ったからだ。


—時は戻りおもちゃの世界—


「貴方が言っていたのはイルさんの事だったんですね」

 噴水の傍のベンチにレーラは居た……その隣には見知らぬ少年が眺めるように立っている。少年はレーラの質問に答えずに顔を空に上げた。

「あの方は……」

 そこまで言いレーラは顔を横に振り少年に顔を向けた。

「レーラには感謝してるよ、俺もそろそろ動かなきゃ……に逢って阻止しなきゃ……あいつらの運命は俺が決める」

 そこまで言い終えた少年の瞳には迷いのない強い意志を感じた、そして……憎しみさえも。

「じゃぁね……レーラ」

 少年はそのまま真直ぐと歩きだし視界から消えて行った。

 レーラは祈るように全ての世界の幸せを祈っていた。


このことで世界は動き始めた……



—運命はコクコクと変わり始めていた—



続く