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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(浩太&奈津美編 ( No.104 )
- 日時: 2010/08/24 14:14
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第17話「レベル7暴力団の襲撃」
街中の風景は相変わらず変化はない。ただ、8月上旬ということもあり、セミの音はとても響いている。だがもう時間は夜8時だ。そんな中、坂条真奈美はポリス・スタデントとして、援助の通信があった場所へと走っている。
いつも隣にいる姉、坂条奈津美の人物はいなく、彼女一人で夜道を捜索しているのが見える。
「うー、お姉ちゃんったら、どこに行ったんだろ、私一人で捜索する羽目になるなんて〜」
当り前であろう。なぜなら坂条奈津美は尾崎浩太の家で食事を満喫中だと言うのだから。時間があるなら彼女も探していたところなのだろうが、その通信では”早く来てくれ”という、車のパンクが原因だそうで、悠長なことはしていられなかった。
「それにしてもおかしいなぁ・・・地図だとここなんだけど・・・いたずら電話かな?」
と、真奈美は首を傾げる。せっかく来たというのに、それでは頭に来る者もいるだろうが、至って真奈美は優しいのだ。
姉とは正反対の性格と、近所からは言われている。彼女自身、あまり考えてはいないが、だが彼女は”レベル8の姉”を持つ者として、断固わがままは言わなかった。それに対し、姉の事を他人から何か言われた時は、激怒するという、姉思いの妹である。
「ふう・・・もうちょっと探そうかな?って、まさかこの工場の中じゃないよね・・・?」
と、独り言と似た感情を口にする。彼女は一息つくと、その工場の中へと入る。
その直後、だった。
”ヒュンッ”と音が鳴り、同時に何かが破れる音がしたのだ。
「————————ッがあぁッ!?」
破れた音の主は、真奈美だった。
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