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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(darkness編 ( No.108 )
- 日時: 2010/08/26 16:39
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第18話
やがて時間が経つと、脇腹の傷は跡型も無くなった。が、真奈美はそれを見ても顔色一つ変えない。まだ2本もシャーペンが腕に刺さってあるからだ。右腕は、悲鳴をあげまくる。
(もう二回・・・・!)と、力を入れ、涙を流しながら、一本を抜き取る。今度は声を出さずに堪えた。そしてもう一度、クリームを塗り、経過を待つ。
「はっ・・・はぁ、・・・」
真奈美は傷口を見ると、クリームが透明になり、傷口を塞ぐ光景を目の当たりにする。(すごい・・・)としか言えない衝撃だった。
だがそんな間抜けた時間は止まる。もう一本のシャーペンだ。
このシャーペンは、かなり奥まで突き刺さっているため、真奈美は震えあがる。この後の激痛を想像してしまうのだ。どんなに根性を入れたところで、予想してしまっては、抜ける道はほぼないだろう。
「くっのぉおおおおおっ!」
と、彼女は渾身の力を左手に込め、右腕の奥深くに刺さっているシャーペンを抜き取る。
堪えようとした時だ。それは彼女には強すぎた激痛。まぶたを開けられないほどの状況。そして、血があふれるたびに、心臓の音が倍に響く。
(・・・・目を開けなきゃ!)
真奈美は視点を変え、腕の方を見て、傷口にクリームを塗る。その塗った液状のものも、刺激が強すぎた。半ば悲鳴をあげて、ガーゼで右腕を抑えながら、止血は終わった。
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