コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(darkness編 ( No.123 )
- 日時: 2010/08/30 14:14
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第20話「ダークネス暴力団と終局」
尾崎浩太は自分の部屋に戻り、ベッドの上でDSの続きをしていた。ラスボスも近くて、彼にはかかせない時間となる。その隣の床ではポタコンがテレビに夢中になっている。芸人のコラボ漫才が好きらしい。にやにやと笑い続けている。
「なぁポタコン、ハンバーグどうだった?」
さりげない会話を始める。
「うーん、ぶっちゃけ浩太のは塩かけすぎかも。あ、でも奈津美さんのはめっちゃ上手かったかも!」
(かもってなんだよ・・・)と、近頃の言動に疑問を抱く。変な言動で話すなんてアンドロイドらしくもないところが、尾崎は面白かった。
DSへと意識を集中させる。ちなみに彼がやっているのはドラゴンクエストⅨだ。詳しい説明はしないが、すごいハマるのだろう、目を輝かせている。
だが、そんな時間を一通の携帯の音で破られる。
「・・・なんだ?」
尾崎は、通話ボタンを押すと、耳にかざす。
『・・・まな・・・みが・・・』
尾崎は一旦、携帯の通話している名前を読み取る。坂条奈津美だが・・・彼には、あまりの低い声に識別できなかったのだ。
「あ、なんだ奈津美か。・・・どうした?」
電話しているのか分からないくらい、静かだった。その為、冷たい感情が胸を通って行く。
『真奈美が・・・たくさん、シャーペンが刺さった状態で・・・見つかったの・・・・』
冷たい感情はやがて、尾崎浩太を凍らせる。(シャーペンが突き刺さった状態・・・って)
「おい! それって重症じゃねぇか! 病院には!?」
いきなり立ち上がった尾崎にポタコンはテレビから目を離す。場の空気が悪化している事には、二人は分かっている。だからこそ、二人は慎重に奈津美の話を聞く。
『もう病院の中よ・・・命にも別状はないって・・・けど、・・・・わたしは・・・・』
尾崎にとって、奈津美が何を言いたいのか分かっているからこそ、そこを止めた。
「やめろよ。・・・今行くから、そこから動くな。・・・絶対に。・・・・で、病院の場所は?」
『・・・北武市総合病院ってところよ・・・病室は302号室・・・。』
「わかった。ポタコンも連れてそっちに行く。絶対そこの病室から出るなよ。」
と、尾崎は言うと、携帯を閉め、部屋中の電気を消してから急ぎ足でポタコンを連れて、家から出る。そして、北武市総合病院へと急いだ。