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- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(darkness編 ( No.131 )
- 日時: 2010/09/01 18:27
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第20話
尾崎と奈津美は、ダークネス暴力団へと立ち塞がる。ここでは、どちらが正解なのかは分からない。どちらが立ち塞がったのかなんて、迷い以外は表現できないだろう。分かるのは、この舞台にいる7人だけなのだから。
「おめぇら、なんだ?」
山陀は言うと、奈津美に眼を飛ばす。それ同様に、奈津美も飛ばし返した。
「あんたたちでしょ?・・・私の妹に手ェ出したのは。」
「・・・は?」
山陀には理解ができない。別に彼が指導したわけではないので、理解できるはずもなかった。だから、その横にいた田名中が慌てて言ったのだ。
「あ、ああ。それは私でしょ? あはは、あの糞ガキの姉さんでしょ? 一回お目当てされましたけど、本当、姉妹揃ってめんどくせーわ。」
まるでなにも感じていないような反省のない田名中を見た奈津美は、ため息をした後、こめかみを抑えてダークネス暴力団全域を睨みつけた。
「・・・そう。あんた”だけ”って解釈になってんのね。・・・残念だけど、それはまったく”違う”わ。あんたに関わってんのも加わってるし、ましてや関係のない妹まで手を出したんだから、・・・覚悟は出来てるわよね?・・・それに、・・・・こんなに軍人さんを倒して、あんたたちは何をしたいのか分からないし、どちらにせよ、私は今、目の前にいる五人組にかなり腹が立ってる。・・・一発ずつ殴ってくから、歯ぁ食いしばっとけっつってんだよ!!」
奈津美は、激怒のあまり、言いきると風を巻き起こし、突撃させた。
「なんか、めっちゃ怒ってるけど、めっちゃ風起こしてきたけど!」
「つーか、お前の能力で遅くすればいいってな訳よw」
枡中は、ひらめくと、変速計算をして、奈津美の風の動きを遅くする。
結果、風の速さは遅くなり、やがて消える。風は、速さがなくなれば、物体そのままが消えてしまうため、そのような現象が起こるのだ。
「面倒くさいっていうか・・・どうでもいい能力ね。」
奈津美は詰まんない物でも見るかのような表情をすると、直径20メートル、縦30メートルの竜巻を巻き起こし、枡中へと突撃させる。
「げげ! めっちゃつえぇかも! なんてってね!」
枡中は一回、怯えたような顔をすると、薄気味な顔を作り、風の時間と速さを急速低下させる。
「・・・だから、メンドイ事してんじゃないわよ!!」
突如、奈津美は、そのはがゆい能力に腹が立つと、放った竜巻を、直径30メートル、縦40メートルへと、強制変換させ、変速の能力を打ち破る。
「うわ、こいつめっちゃ強い! めっちゃ嘘じゃないよ!」
枡中はそこから後ろに逃げ回る。だが、竜巻はしっかりとマークし、枡中へと前進する。
だが、その竜巻はあっさりと、爆発の衝撃で消えてしまう。
「っち、爆弾能力者か・・・。やっかいなタイプね」
「だっから〜、私たちに勝てる訳はないってな訳なのよw」
奈津美が、視点を変えたところにいたのは、先ほど枡中の隣にいた中山だ。