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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(darkness編 ( No.137 )
- 日時: 2010/09/07 22:36
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
「寿命中断・・・・?」
その意味は分かっている。けど信じたくはなかった。尾崎が死ぬなんて信じたくない。こんなあっさりと死んでしまっているなんて考えたくもないし、それで自分のあとの事を考えれば悲しみに落ちる事も目に浮かんでしまう。
だから、信じたくなかった。だから、彼女の力は一気に脱力する。当然、彼女のいる場所は摩擦で起きた広い穴。・・・つまり、彼女はそこから下に落ちていく。せめてものレベル8を考えて、枡中がスローを行い、ゆっくりと堕ちている場面だった。
(ごめんね尾崎・・・。)
奈津美の瞳から、たくさんの涙の一粒が、浮かび上がる。一向、尾崎はそのまま倒れていただけだった。手も動かない。顔をあげてほしい。顔をあげて、(わりぃわりぃ)って言ってほしい。
「・・・・ごめん、ね・・・尾崎・・・」
涙は止まらない。瞳を閉じても。彼女から流れる涙は止められない。その彼女は、手を添えて・・・握りしめた。
「ねぇ、尾崎・・・あの時の事、覚えてる? 人気のない公園で私を追ってきた事。・・・あれはさすがに変態よ。変態じゃないって否定しても・・・無理よ・・・あははは・・・」
尾崎・・・尾崎・・・尾崎ッ!!
「うぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!」
大きな風が、土手を囲んだ。
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