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- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(darkness編 ( No.146 )
- 日時: 2010/09/16 18:54
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第21話「やっぱ主人公は尾崎でしょ!」
「んじゃぁ」
尾崎は背を低くし、眼光を山陀に向ける。まっすぐすべてを焼き尽くすように。
「いい加減、レベル2だからってなめんのはここまでだ。」
尾崎、彼は両手を組み、合わせあった掌を山陀に向ける。彼の背中は徐々に丸めて、目の前にある山陀の拳が殴りかかろうとしたところで、”何か”を放った。
それは、空砲と例えられるものだ。炭酸のジュースを開けた時の音が響いたと思えば、その放たれた”何か”は山陀の腹に当たっただけで、それ以外の変化は起こらない。そう、3秒経つまでは。
「・・・・ぐェがぁッ!」
その呻き声をあげると、尾崎の目の前にいた山陀の体が、黒い粉を巻き上げ、足からの固体形態を砂粉へと変えていく。
「おまぁぇぇええ! なぁにぃしやがぁったぁッ!?」
「お前ごと抹消せよって、識別しただけだ。」
「ぐぞぉ!! でめぇ! 覚えてろぉよ、チックショ! 殺す殺す! ゼッテェ殺す! 」
「・・・・・・」
尾崎は、憐れみの人間でも見るような目つきをしたあと、一拍一息吐き、眼光を輝かして見つめ、
「お前の頭の中にはそんな言葉ばっかかよ。”死ね”とか、”殺す”とか、相手の事考えないで糞汚ねぇ言葉ばっか使いやがって。 一言いわせてもらうけどな。・・・お前が行動したところで何も変わんネェだろうが。ここでレベル2に抑えられてるんだからな。お前は・・・お前こそが、糞ったれた言葉に埋め尽くされるべきな対象だな」
尾崎はそう言い放つと、山陀に蹴り、殴りをかける。右肘で押し抑え、左足のふくらはぎに力を入れ、レフトキックを腹に打ち込む。
「ぐがぁッッ!」
腹の急な衝撃が、胃を押さえられ、おう吐する。おう吐した物を吐き散らかせ、袖で口を拭う。
「ってんめぇ・・・」
「ほら、どうした? 能力使えないとなにも出来ないチキンなのか? あん?」
「ぶっ殺すッッ!」
奈津美の目の前にある影の持ち主の二人は、真っ向を掛けて激突する。