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- Re: ざけんじゃねぇッ!と言う少年と少女の物語(夏休み編 ( No.171 )
- 日時: 2010/09/25 12:04
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第22話
「無の能力者? お前が? ってことは、無属性って属性がないっていう意味じゃなくて、無くすっていう攻撃タイプの方に考えられたのかよ・・・」
「ま、そういうことわだな。もういいだろ? 久しぶり会えたんだしよ、今日はとにかく楽しもうぜ」
「そうだな、わりぃな尾崎、なんか変な質問しちまって」
「いいっていいって、それに、このあとプールだしよ、ポロリがみれるかもしんねぇしな!」
二人は男の会話へと戻すと愉快に笑いあった。この笑いで松代の疑い感はなくなり、さっぱりした状態に入ると奈津美がそこにはいた。
「おっそいわよ二人とも。切符売り場にいろって言ったのに、駅前に止まってんじゃないっつの」
「ってまだ10分しか経過してねぇじゃねぇかよ!」
奈津美は「うるさい!」というと、速足で切符売り場のところへ向かい、そこで打ち合わせをしていた 凪野愛奈 という奈津美より少し大人びた女子高校生がいた。胸も大きく、少年二人はその大きな胸へと集中注目していた。その視線を感じ取ると、奈津美は二人を振り向いて睨みつけた。反面、凪野愛奈の反応は。
「うふ。まだ子供ねぇ〜、」
「べ、別にあいつらのことは考えないで楽しもうよ、凪野。ほら、あんたらも見てばっかいないで切符売り場でカード確認してきなさいよ馬鹿!」
奈津美は自分の胸を考えながら、(凪野と比較しながら)赤面を浮かべて言い放った。その言動には尾崎たちも気を取り直し、切符売り場へと移動した。
ちなみにこの国では最先端技術国と記されていてもあり、切符などではこの電車は入車を認められない。この科学技術で作られた切符売り場というのは、身分証明書のカードに、行き先までのデータを送るものだ。送られた行き先までしか電車は進まず、仮にこの法律に逆らうと、電車から違法確認が自動的に行われ、サイレンが鳴り響くというなんとも恐ろしい設定がなされている。料金はカードから。切符もカードから。この現在の日本ではカードが中心として生活が補われている。
やがて尾崎と松代が、カードにデータを送られると、即座に電車へと向かって行った凪野と奈津美を見失わないようにあわてて走りながら大宮方面行きの電車へと乗り移った。そこまでの道のりはとても厳しく、社員や買い物をしてきた大人や子供に遭遇しながら、当たらないように隙間を見つけては通り、と、急がば回れも実行したほどに大変だった。
「はー、はー、俺ここまで電車に乗るのに苦労したことはないぞ」
「同意の意見しか言えない」
(まぁ、浩太もまだ入院して半日もたってないからね〜)
「だよな〜って、いや、なんでもない、独り言だから!」
息を切らして大変な時に、突如ポタコンの接続声明からの質問に思わず大声で答えてしまう。ポタコンがいなかった理由は、尾崎が先に融合接続をしていたからである。ちなみにポタコンは水を浴びることは許されていない。人型アンドロイドであっても極端の水の量を浴びると故障してしまうからだ。それを防ぐために尾崎は奈津美にも一説の(嘘の)説明をしてポタコンは預かられていることになっている。
「ところで、上野の新しくオープンしたプールに行くの?」
「うん、一応そんなところなんだけど、満員かもしれない・・・・」
「大丈夫よ。その時は私の放射原子砲でぶっ放せばいいから」
「今すっごい恐ろしいこと言ったの自覚してる?」
一瞬マジの顔になった凪野に恐ろしさを覚えた奈津美だった。