コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇ!世界を敵にしたって俺は守るって決めてんだよッ ( No.189 )
- 日時: 2010/10/18 17:14
- 名前: っもも (ID: ymYDaoPE)
第22話
「で? なんでこんな事になってんのよ!!」
少年二人は、先ほど居たサマー・プールから追い出されてしまった。そして今現在、提案し、遊ぼうとしていた奈津美に叱られているところである。
「訳分かんない! なんで追い出されんのよ!! ってか愛奈も愛奈よ!! なんで放射原子砲ぶっ放すのよ!! も〜いやぁぁぁぁ!!」
奈津美も叱りながらも消沈していく。少年二人、つまり、尾崎浩太と松代浩二はあまりのプールの巨大さと完璧な施設管理に圧倒され、はしゃぎ回ってしまったのだが、勝手に行動された奈津美はそれに腹が立ち、戦闘が起こったというわけだ。
それも、彼女だけではなく、序列第二位の坂条奈津美の下にいる、序列第三位の凪野愛奈もそれを止めようとして、能力を発動したということだった。この二人が能力を使えば、どんなに安全だと言われている施設でも破壊されていくであろう。
即座に、従業員が止めに入り、施設から追い出した、という所だった。
「だって、仕方ないじゃない。私だって別に能力を使いたかったわけでもないんだから……うふっ」
「うふっ…じゃねぇよ!!」
奈津美が突っ込んだ。それを流すように愛奈はあくびをして帰りのバスに乗る。
(なんでそんなさわやかに帰ろうとしてんのよ!!)
そう言うつもりだったが、あれやこれやといろんな事があったため奈津美もそこまで気力はなかった。
やがて、愛奈が乗ったバスは出発してどこかへと消えていった。
残るのは、奈津美と少年二人。と、長い沈黙。
「………ッ!!!」
奈津美が奥歯を噛み締め、赤面をして少年二人へ向き直ると。
「あ、あはは、やだな〜そんな赤くならなくても、ほれ、このよう、に、我々男子は、正座をして深く反省しているつもりです!」
尾崎は、隣にいる松代と同様に正座をしている証として、人差し指で膝を指す。だが、そんなものは彼女にとって”どーでもよかった”。
やがて、彼女のこめかみは『ブチッ』と音が鳴り、
「ッッっふざけてぇんじゃねぇぞッ!! この糞野郎ォォォォォォオオオッ!!!」
その場に大きな風が巻き起こった———。