コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇ!! ( No.2 )
- 日時: 2010/07/30 18:06
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
俺と坂条は学校に向かう所だった。
率直に言うと、俺と坂条が一緒に学校へ登校などあり得ないことだ。
なぜなら無属性(それもレベル1)の普通の人間と変わらない(普通の人間よりもひどい)俺と、風属性のレベル8の超強い女。
ゲームで言うならラスボスに近い存在の坂条 奈津美。
ライオンと鹿のようだ。喰われる側にとっちゃたまったもんじゃない。なのに、なぜかマンションも、登校する道も一緒。俺は、こいつと会わないだけに、いつも遅刻してきているのだ。
それなのに今日はこいつも遅刻してきた。今はとてもじゃないほど逃げたい状況だ。
その逃げたい感情が表に出たのか、坂条がこっちに寄って来る。
「・・・・なによ? やっぱりあたしの顔になんか付いてるんでしょ?」
「・・・いや、なにも付いてないけど・・・・本当に。」
少し曖昧に答えたせいか、坂条の目が細む。一回俺の顔を見て、「なんなのよ」と言って鞄から鏡を取り出して自分の顔を確認する。
すると、すぐ俺の方に向き直り、
「・・・なにも付いてないじゃない!」
「だから、なにも付いてないって言ったじゃないかよ」
「あんたの言い方って曖昧だから本当なのかよくわかんないのよ!」
がんっ
俺の右足の親指辺りでそれはもうちょうどいいほどヒットし、涙が、というか、半ば悲鳴を上げてコンクリートの歩道に転がる。
なんか、アニメでよく見たような光景であるだろうと思う自分が悔しかった。
「いってぇぇっ・・・何すんだよっ痛いだろ!?」
ふんっ、と言わんばかりの表情で、手を組み、壁に寄り掛かって俺を見下ろした。
「あんたがいけないんでしょ?」
おいおい、だれかこの女に暴力も犯罪だという事を教えてください。
「・・・・家まで飛ばされてほしい?」
「できればやめてほしいけど、・・・・」
「あっそ。」
にこっと笑顔で答える。それはもう後ろに黒いオーラを出しながら。
見ての通りだが、こいつがどれほど怖いかはまだ理解している人は少ないでしょうが、性格は相当やばいという事は分かっていただけたであろうか?
足を踏み潰し、自分より弱い者には容赦がない。