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Re: ZAKENJANE! ありがとう編 ( No.208 )
日時: 2011/02/24 14:46
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

 8月15日 木曜日

 ロンドン 中心地タワーブリッジ周辺

 「ねぇ、ちょっと止まってにょん!! いや、本当に緊急事態だから止まって! 止まってってば〜〜ッ! 止まれにょん! って、さっきから言ってんだから止まれよ!!」

 ガンッ と、ミールは道端にあった石ころを見事にイコールの後頭部に命中させた。

 イコールは何かを言うわけでもなく、当たった後頭部を撫でると、黒いオーラをおび寄せて振り向いた。

 「痛ッてぇなこの野郎ォッ!! なんか俺はしたのか? あぁ!?」
 「と、止まれって言ったのにシカトしたイコールが悪いにょん!」
 「俺がいつシカトしたんだ?」
 「今にょん! 今さっきにょん! 止まってって言ったのに無視したにょん!!」

 ミールは人差し指をイコールに向け、「にょんにょんにょん!」と同じリズムで差し続ける。
 その人差し指に向けられているイコールは面倒くさそうな顔をすると、頭をかいて舌打ちをする。

 「仕方ねェだろ。こっちは通信天使の範囲を計算してんだ。聞いてる暇はねぇなァ」
 「にょ!? そういう仕事をコソコソやってるとは、偉い奴にょん!」

 「おお、偉い奴だなぁ!」とミールは感心したように頷く。

 「お前、褒めてんのか怒ってんのか、はっきりしろ」
 「お、怒ってるに決まってるにょん! 大体なんなのその白髪! もうその年でおじいちゃんは困っちゃうにょん!!」
 「ァ、白髪? ———ンだとコラァッッ!!」
 と、イコールとミールの睨み合いが再び始まった。