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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ZAKENJANE! ありがとう編 ( No.210 )
- 日時: 2011/02/27 12:20
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
8月15日 木曜日
北武市 脳医学施設ノイズ科研究室
「なぁーるほどね。あは、あはははは」
左右に引き裂かれる笑み。
そこには、長い茶髪のくせ毛をくるくると回している凪野がいた。
電光が点いていない室内は、ただ、夕焼けに染まる赤色と化している。
凪野は煙草を手に取り、口にはさむと、ライターで煙草の先に火を付けた。
息を吸い、煙草の煙を肺に送る。
それを吐き出したのち、一服しかしていない煙草を床に捨て、靴底で消しとる。
震えだす肩の抑制を止め、解放すると、彼女は笑いだした。
「くく、くふふふ。くははは、—————あははははははははははッ!!」
暗闇で見えなかった両手には、この施設の研究成果であろう資料が握られていた。が、その握り方は”握る”というより、”握りつぶす”が当たっている。
そして、暗闇で見えなかったのは、彼女が手にしている物だけではなかった。
彼女の周りにある、あらゆる機材、モニター、PCが破壊されていた。その床には、この施設の研究員らしき白衣を着た者達が数人赤い水溜りの中で倒れていた。
凪野は、握り潰していた資料を赤い水溜りの床に落とすと、歩いて水を弾く音を響かせながら、ノイズ科研究室を出た。
廊下に照らされる夕日に、凪野の眼光は赤色に輝き、鬼の形相で微笑んでいた。
(絶対にコロス。見つけ次第、瞬きすることさえ許されずに殺してやる!)
廊下の階段を下り、施設の外に出ると、門の前で立ち止まり、脳医学施設へ振り返る。
そして右手で何かを放つような態勢に移ると、放射原子砲を照準した。
カンマ入れずに、凪野は形相を変えず、脳医学施設全体を破壊し始めた。
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