コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: NO、REASON!! :new-zakenjanee!! ( No.238 )
- 日時: 2011/04/23 13:18
- 名前: ハッチしゃn (ID: X96rB3AK)
ロンドン観光ホテル周辺にある、住民の住む家の路地裏や隙間から、総勢10人くらいいるであろう黒いヘルメットに装甲部を取り付けた黒いスーツを着た者が隠れている。
そして彼らは、ある少年の声を聞いていた。一人ではない。アンドロイドであるポタコンの声も聞いている。この事から、黒いスーツに武装を着用している者たちは、考えが一致した。
(任務通り、尾崎浩太とサポーターコンビネーションであるアンドロイドの捕獲を実行。標的は、”この中”にいる——)
全員の考えが一致したと共に、無線機からリーダーであろう男から連絡が来る。彼らの無線機は手に持つものではなく、初めからヘルメットに着用されている物だ。
『A班に告ぐ。標的はロンドン観光ホテルの中にいる。目前にある入口、自動ドアから正面突破しろ。残りのB、C班は後に続け。何、恐れることはない。たかが相手はレベル2と無能のアンドロイドだ。全隊員でやれば、さっさと終えられるだろう。全力で取りかかれ。任務開始だ」
パァンッと、音が響く。そしてそれが合図だった。
黒いスーツと装甲部などを武装した彼らは、尾崎浩太とサポーターコンビネーションアンドロイドの捕獲をするために、任務通りに観光ホテルへと突入する。
現在時刻(ロンドンでは)午前七時十五分。
本来ならば、こんな時間に兵士みたいな格好をした者たちがいると、大騒ぎになるのだが、一人二人ではなく、全世界で大勢の人々が倒れていては、誰も騒ぎなど起こすこともできない。いや、起こすことなど有り得ない。
西洋風の建物ばかりがあるロンドンでは、あまりに似合わない”殺風景”というカラスの鳴き声しかしない朝が過ぎ去ろうとしている。
まるでどこかのホラー映画で見た、人類が絶滅したような街並みが、朝日の光を真上から照らされていく。