コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 言ってやるよ! ざけんじゃねぇ!!ってなぁ!(コメよろ!) ( No.29 )
日時: 2010/08/01 14:42
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

第六話「坂条姉妹」


「さて、真奈美 警察に出動令を通信しといて」

「分かった」

二人は目の前にある失神した犯人の両腕を手錠で止めながら言った。

「・・・皆さん、この銀行で起きたことはまだ強盗未遂ですので、速やかに市民の人はここから出て行って下さい。」

坂条は周りの人に伝えると、シャッターのデカイ空洞へと導いた。

坂条の竜巻でできた穴だ。

もう一人の、真奈美と呼ばれた少女が、社員と現状調査を行っている。

ここにいる銀行の中で一般市民は俺だけとなった。

そこでやっと坂条が取り調べをしている間に俺に気づいた。

というか、なぜ坂条がここにいるのか分からない。

「・・・あのさ、坂条が・・・なんで」

次の言葉を言おうとしたときに、坂条が先に話した。

「私、ポリス・スタデントだから」

ええっ?! 

俺は驚きの顔を作った。

「何驚いてんのよ。ポリス・スタデントに入れるのはレベル5以上。当たり前でしょ」

「いや、めんどくさがる性格だろ? なに自分の設定変えてんだこの風女!」

「っ!! あんたねぇ・・・一体わたしをどんな最低野郎と考えたのかなぁ・・・?」

おいおい。怒りマークがついてるって。

あ、二つに増えた。

「あはは・・・・・犯罪者野郎」

「(ぶちっ)」なんかキレる音がしたような・・・。

能力で来るかと思いきや、みぞおち・・・。

・・・・・・。
俺は気を失った。






気がつけば、夜の六時を時計は示していた。

だが、その愛しく可愛らしいくまさんの時計には見覚えがなかった。

ましてやこの・・・なんというか、女の子の部屋みたいな匂い。

「あ、起きました?」

と、いきなり俺の目の前に女の子の顔が・・・///ッ

・・・なんなんだこのハッピータイムは?

「あの〜、起きてるなら反応して下さい」

ムスっとした顔が見えたので、俺は起き上った。

これは夢だろうか・・・?

果たしてあの美少女はいったい・・・?

と、少女がいきなり口を開いた。

「あの、うちのお姉ちゃんがあなたにみぞおちを食らわしちゃったみたいで・・・すみませんほんと」

ああ。

記憶がよみがえっていく。・・・俺はポタコンと一緒に銀行へ行って、強盗の容疑者のハードな緊迫状態で悩み悩み、そして坂条が助けに来た・・・と。

はて、それは置いといて、ここは・・・。

「一応、ここ、わたしとお姉ちゃんの部屋ですけど、あなたは同じマンションだったので部屋の鍵もあいてないしとりあえず、そこの男の子と一緒に私たちの部屋で寝かせておきました。」

確認のため周りを見ると、ポタコンが俺の後ろにいた。びっくりするからやめてほしんだが。

けど待て。・・・私たちの部屋?

っ!鼻血が出るかと思った。

つまりここは・・・女の子の部屋。女の子の匂い!

俺はそんな素晴らしいところで、寝ていたのか・・。
だが・・・いいのか? 上がらせてもらっちゃってるけど。

「でも、いいんですか?俺なんてここにいて」

「大丈夫です。お姉ちゃんの許可も得ました。それにあなたが倒れたのはお姉ちゃんの責任ですし」

坂条に妹がいたのは意外だった。

「坂条って姉妹だったんだな」

「そうですよ。あと私の名前は真奈美です。」

「ああ。知ってるよ。銀行の時に呼んでたからな。なんか姉妹揃ってすげぇな」

「まぁわたしは別にそこまですごくありませんけど。」

ポリス・スタデントに入れるぐらいの能力を持ってるなら別に大丈夫だろう。

なんか台所に移動したが、よく見ると、夏には定番のそうめんがゆでられている。

「いいじゃん、レベル5以上ってことだろ?」

「そうですけど・・・。私はレベル6の火属性です」

お前らエリートか。

ツッコミ処が多すぎだ。レベル6とか言ってる間にそうめんとかゆでちゃってるし。

ほんと、できた奴だ。

「す、すごいですね。浩太なんてレベル1なのに」

「う、うるさい!お前は黙ってろ!」

いきなりポタコンが興味津々で俺の背中に乗りかかる。

レベル1なんて高能力者には笑われちまうと思っていたが、それほど気にしてないのか、はたまた無視しただけなのか分からないが、そうめんをゆでることに執着する真奈美だった。

そうか・・・。こんなのが近所にいたとは。

恐ろしすぎる。

「ちなみにポリス・スタデントは学生の時だけなので、お姉ちゃんと私は、別にこれからも警察として働くわけじゃないです。大人になったらやりたい仕事があるんで。」

少しもったいないような気もするけど、そんなもんなのか。

そう思ってると、湯で終わったそうめんを真奈美が器に盛って持ってきた。

「どうですか? 食べてから帰ってもらったほうがうれしいんですけど。そうめん、かなり残っちゃってて。」

「浩太、僕 味覚があるから食べてみたい。てか腹減りました。」

「お前アンドろ・・・」

言おうとしたがさすがに機密事項だ。

「よし、じゃぁ、ごちそうになります」

俺は素直にそのあと、おいしい美少女の部屋でおいしいそうめんを食べました。