コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇ!! ( No.3 )
- 日時: 2010/07/30 18:08
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
実際、俺はこいつの属性能力とレベルだけは本当に羨ましいと今でも思う。
俺みたいに属性はなくて、普通の人間と断定されるのが無属性なのだが、属性は無くともレベルが強ければ相当の力が得られる。
ま、単にボクサーみたいに強くなるだけで、属性がある奴らと戦ったら元も子もないのだが。
でも、レベルが低いよりも高い方が嬉しいのは当たり前だ。
今の俺のレベルは『1』。たぶん、初代地球に住んでいた能力を持たない学生よりも俺は弱いという事になる。
今、俺たちがいる地球は2代目で、初代と言うのは、この地球は百年前、巨大隕石によって人口の約63億人中、63億人と言う数の人間が滅んだ。
生命を持った者すべてが絶滅したんだ。
人間とか、そういうのではなく、地球自体が滅んだといってもいいだろう。
その後、この世界の構築式が変わり、絶滅した人間が生まれた時、何という事か必ず人には能力がある事が判明した。
人間はそれ以降能力を使いまくり、あり得ない速度で俺たちがいるこの街の技術まで発展していった。
たった百年で元の地球に戻したのはどこの動物でも、自然でもない。
人類そのもの。
この能力はもう当たり前になっている。だが・・・・。この俺はなぜか生まれてから無属性で、レベル1。
普通の人でもレベル3はあり、逆にレベル1なんてあり得ないことだと、生まれた後、データを取りながら医者に言われたらしい。
それに俺は『能力』と言った。能力ならば無属性なんて、まるであり得ないんだ。
他の人たちは必ず何かしらの属性を持っていて、そんな俺は、昔っからこの世界が嫌いだった。
うう、なんとも悲惨な俺。幼稚園の頃から能力が使えなくて、属性もないからよくいじめられたりもした。
女の子でも回復属性で、ぬいぐるみを踊らせたりと、よく泣いている子供を、泣きやまして遊ばせたりしていた。
俺はその輪の中には入れず、いつも外れた所で
ボールを両手で持ち、楽しんでいる奴らを羨ましそうに見ていた事を覚えている。
でも、そんな俺に話を掛けて来たのは今、俺の隣にいる坂条 奈津美だった。
俺がブランコに乗って、みんなが集まって楽しんでいる所をぼーっと見ている時だった。
「・・・ねぇねぇ、あそぼー☆」