コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 言ってやるよ!ざけんじゃねぇ!ってなぁ!(コメください>< ( No.36 )
日時: 2010/08/02 14:55
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

第七話「レベル9を生みだす使徒」


現在時刻、AM11:30

あれから坂条がいつも行っているコンビニを探しまくった。あいつは漫画が好きで、立ち読みしまくるタチだから、居ると思ったんだが、残念だがいなかった。

今のところ、昼食の時間だが、腹は減っていない。

まるでこれじゃストーカーっつぅかとにかくキモいよな。さっきから同じ道を何度も走っている。周りの視線が痛い。

ここまで探していないというのが逆に珍しいと考えるべきか・・・。

「はぁ・・・はぁ・・・・」

息も荒れている。

よ〜くみたら、汗がすごいことになっていた。臭いは異常ないが、汗まみれで動くのも辛い。喉も徐々に渇きを示してきた。

なるべくあまり人通りのない公園で、水を浴びたい気分だ。

おっと失礼。これは不審者と思われるな・・・。だが

俺は人がいないのを見計らって、口を大きく開けた。

訴えたい。男子ならいつもやってることを。

「皆さん!暑かったら水浴びたいでしょ!(公園で)別に不審者ではありませんよ!不審者ならプールに行ってるあなたたちも不審者ですよ!」

つまりそういう事です!といったような顔をして、尾崎浩太は両手を組んだ。(馬鹿か・・・)

尾崎は決心したようにこのくそ暑い中を走り、あまり目立たない公園へと向かうのだった。


ヤバイ・・・非常にヤバイ。

尾崎浩太のワイシャツはほとんど汗で濡れてしまったのだ。別に彼が代謝がいいとか、汗がかきやすい体質なのではなく、この40度を超えているのが原因。

「あっちぃ・・・」

両手で襟を持ち上げ、風が来るように振り続けている。

どうもこの時間は公園で遊んでいる子達が多い。

水浴びするのにも時間がかかる。デパートに行ってエアコンを涼しみたいが、この汗では中には入れない。

適当にふら〜っと歩いていると、知らない公園に着いてしまった。

看板を見ると”北武市区外第七地区 第3公園”と載っている。

う〜ん・・・ここでいいか。子供たちの声も聞こえないし。

尾崎浩太は上半身だけワイシャツを脱ぐと、蛇口を探して、あたりを見回した。そこで一人の影があった。

顔は見えない。眼が悪いのではなく、汗で見えなくなっているのだ。

そこで気づく。この声で。

「あぁっんた!な、なに上半身露出してんのよ〜!」

尾崎はその声を聞いて正気を戻し、本人なのかどうか確認をとるために、坂条奈津美へと全力疾走で前進した。

奈津美視点‐

な、なんなのよあいつ!なんで汗まみれなの!?それも鼻息が荒すぎだっつの!こっちまで聞こえる!

うわぁっ?!なんかこっちに向かって走ってきたぁっ!!

「へっ・・・?い、いやぁああああああっ!!」

‐‐‐

尾崎浩太の眼がマジだったのか、坂条奈津美は怯えて、両手を強く握りしめながら、尾崎が飛び掛かったところで、竜巻を巻き起こした。

「じょっど!待ってく・・・れぇええええええぇぇっ!」

あまりにも殺風景な土地に似合わないような、少年の叫び声が響いた。

だが・・・だれもその声は耳には届かなかった。