コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇ!! ( No.5 )
- 日時: 2010/07/30 18:15
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第二話「尾崎浩太の一日」
俺と奈津美は校門をくぐり、ちょうど同級生の松代 浩二と会う。
「おはよう! 尾崎!」
「おう、おはよう」
俺はそれなりに大きな声で返事した。やはりあれだ。朝の挨拶と言ったらこう元気にしなきゃな。一日のはじめは挨拶からとも言うし。
「なによ、私には挨拶しない気?」
「え、いや・・・・尾崎だけだと思ったから。おはよう!」
「ふんっ。・・・おはよう」
奈津美は少し、気が滅入ったように挨拶する。
それに応じたあいつ、浩二は頭をかいてこの状況が嫌なようだった。
というか、なぜ奈津美が遅れて来たのか未だに疑問なのだが。
それを訊こうと、奈津美の肩を掴んだ。
「?・・・なによ」
「いやさ・・・・なんで今日遅刻したのかなぁ?・・・・って思って。」
「別に・・・ただ、たまにはあんたと話した方がいいと思っただけよ。・・・まぁ、私が遅刻までする事じゃなかったのが残念で、頭に来てるんだけど・・・・ねっ!」
がんっ
俺は声にならない呻き声を上げるのを必死に両手で押さえる。
「ぐぐぐぐっ・・・・ぎぎぎぎっ」
「ったくもう・・・・明日からは普通に登校するわ。じゃあね」
爽快に話を切り上げ、俺の右足の事はシカトしてそのまま学校の校舎へと向かって行った。
俺はそんな坂条を恨むように、怨念を駆けて見つめた。
先ほどと同じ所にちょうどヒットし、俺はこの痛みからはすぐには抜け出せなかった。
「尾崎、大丈夫か? 相当やばそうに見えるんだが」
「松代・・・・・俺はまだ生きてるか?」
「ああ・・・・右足の親指もくっついてるぜ?」
そりゃよかったと俺は胸を撫で下ろす。
本当に松代には感謝をしている。心配してくれる友人がいると強くなれたと感じるのは、このような体験をした事があるからこそ言える事だろうと、心底思った。
登校そうそう坂条といると体が持たない。
もう俺の体はほとんどの体力が残っていなかった。
もうすぐテストもあり、こんなことされている場合じゃなかったのに・・・。
俺は自分で言うとやっとたどり着いた教室に入り、すぐ机に座って顔をすりつけた。
「うー・・・・めっちゃ疲れたぜ・・・・」
というか俺はほんとにとことん付いていない。
特に今日は朝っぱらから。もうこれから何が起こるのか不安で不安で仕方ない。
なんでここまで苦しめられなくてはいけないんだぁー。と言わせてもらいたい。