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Re: 言ってやるよ!ざけんじゃねぇ!ってなぁ!(コメください>< ( No.54 )
日時: 2010/08/09 14:44
名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)

戦争。

防衛軍隊との戦争。

あれはよく分からなかった。ただ記憶に残ってるのは、・・・・その人たちの悲鳴や遺言ばかりだ。



俺は気がつけば街中に立たされていた。試験管から出されて、やっと初めて外に出られると思ったら・・・戦争の始まりの合図なだけだった。

ビルのさまざまな窓辺から、スナイパーが置かれて、そこにいた人間は、持ち上げて構えて、中央にいる俺を戸惑いなく打ち付けた。

痛かった。初めて味わった空気。初めて味わったアスファルトの地面。初めて味わった太陽の光。初めて味わった・・・激痛。

血があふれ出ることは止まらず、手で抑えても、血で汚れるだけだった。

時がたてば、初めて味わった・・・激怒。憎しみ。恨み。それが爆発したときには、俺の周りにあったビルは、すべて倒壊していた。

目の前が真っ白なほどの砂煙ができ、コンクリートの塊もあちこちに飛び散っていた。

よく見れば、血や、●の塊も。

そこを踏みつぶし、人間とは・・・ただの袋という生物なんだと実感した。

筋肉・・・?そんなもの・・・俺の目の前では関係なかった。感情にのみこまれていた俺は、撃たれた胸を見て考えた。

俺の思いや感情次第で、細胞を回復させたり、攻撃にさえできるのだと。

なんという素晴らしい生物なんだろう。自分はなんというすばらしい人間なんだろう。こんなのあいつらにはできない。普通の人間にはできない。・・・ざまぁみろ!

笑いは止まらなかった。そこで次々と銃弾を打ってくる馬鹿な兵隊さんたち。

RPGや、手榴弾なんて効かない。どんなにデカイミサイルが来ようと、それを受け止めてあいつらにお見舞いするだけだ。

長かったのか分からない。覚えていない。でも、その時のおれにとって、生まれた瞬間に人を殺す喜びを味わったのは、刺激が強すぎた。

はじめてみた人間は、俺を殺しに来る敵なんだと思っていた。・・・だが、俺が殺し損ねた人間が目の前に転がった時、その人間は言った。

「すまなかった」と。
なぜ謝るのか? 殺しているのになぜ謝るのか?訳が分からねぇ。頭ん中ムカついて、そいつを惨殺に仕立て上げた。

俺はこのままイカレタ人間になっていくと思った。このまま殺し続けて、狂った人間に。


けど、そんな俺を変えてくれた奴がいた。

いや、助けてくれた奴がいたんだ。


俺の二番目に作られた、スラナス。
性別の生殖は女性として作られた、二号だ。