コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇ!第二章解禁!(コメントくれよww ( No.79 )
- 日時: 2010/08/16 22:21
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第一話 続
「・・・は? 」
街の人影はすべて消えた。新旧の街の工場で響いていた、金槌を叩く音もなくなる。いきなりの出来事にイコールは後ろに少し後ずさる。
その状況がミールにとってはくすぐったいくらいのイジリ甲斐があり、クスッと笑ってしまう。今までの威勢のいい男が、少し後ろに下がるというのは、彼女にとって面白かった。
が、それとはまた逆に、この状況で笑ったミールに対してイコールの感情は不愉快に変わる。
「お前、なにしやがった?」
ミールはクスッと又笑うと「魔術結界だよ」と口を押さえながら言い、そのあとは手を離し、しっかりと口を開けて話す。
「簡単な結界ってこの国だとすぐバレちゃうから、自分たちの目を疑わすぐらいの難易度な術で結界を張るしかなくてね。驚いたのかな? にょん☆」
と、両手を後ろに組んで、前に進みながらミールはイコールに話した。当然、その説明を聞けば、納得した顔をイコールは示す。
聖ジョージ大聖堂前まで歩くと、二人は階段を上る前段で止まっていた。なぜ止まるのかと思うイコールも、そのまま従うしかない。まだ入るのは早いのかどうか、彼女次第だが、こうもいきなり止められるというのはイコールにとってあまり良い気持ではない。
「なんだ・・・?」
「・・・一応忠告しときますけど、ここから先は、貴族の方々も来客でいらっしゃいますし、女王もいます。そんな場所にその服装で中に入るというのは、眼がつけられることは承知して下さいにょん。」
それに対し、イコールは頷いた。「わかった」と。
「それともう一つ。もしこの国と激口論になった場合、即座に日本へと戻ります。今回の作戦は、”女王に『春山』との研究を託すな。”という事です。女王との交戦はさすがに私も負けます。そして今回の作戦を考えた、リーダーも捕まる。・・・絶対、感情に飲み込まれないでね。にょん」
こんなに長く言われたのは初めてだった。それほどヤバイ作戦なのかもしれない。と、イコールは思う。思った矢先に頷き、ミールと共に階段をゆっくりと扉へと登って行った。
まずはこの二人の作戦を考えたリーダーの話を次回からしなければいけない。