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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: ざけんじゃねぇッ!ざけんじゃないわよッ!(コメント下さい! ( No.92 )
- 日時: 2010/08/22 10:52
- 名前: ハッチしゃn (ID: ymYDaoPE)
第15話「女王の言」
イコールとミールは豪華な黄金のテーブルの前の席に座らせられる。もっとも、ミールはこの事に関して目を輝かせている。生地が柔らかいため、ミールは椅子から降りれば、座っていた生地を撫で、また椅子に座って戻れば同じ事の繰り返しをしている。イコールは呆れるしかなかった。ため息が漏れる。それがミールに届き、
「イコールはこの豪華な椅子に座らせてもらえる事をもっと感謝しなくてはいけないにょん! こんなお姫様みたいなの子供のころからの憧れで〜〜っへっへっ」
イコールはミールををただ遠い目で見るしかなかった。それも先ほど戦っていたのにやけに冷静な事にも不満を抱く。俺が本来しなければいけなかった交渉が始まる事を、目でミールに訴える。『始まんぞ』と。
「あ、ごめん。」と我に帰る彼女は、そのままきちんと椅子に座りなおす。細長いテーブルのため、一番先の向こうにいる女王の顔が見えるかどうかの距離だった。だがやっと準備は整ったのだ。二人の、まなざしはしっかりと女王に向かっている。それを見る女王。
沈黙が続くが、先に話したのは女王が先だった。
「改めまして、最強主教女王、マナリアルジェント・ガルエル・パスナーガです。・・・改めて見ると、貴方達はまだ子供ね。そんな子供相手に戦闘をさせて申し訳なく存ずるわ。それに白髪君・・・あ、ごめんなさいね。どうぞ、そちらのお名前を。」
当然、初めて”白髪君”と言われたイコールは激怒の感情を抑えるだけで必死だった。ミール視点から見れば、彼の両手は、強く握りしめ、今にでも震えを爆発させえるほどの揺れをしている。ミールに至って今回ばかりは、
(イコールってめんどくさいにょん・・・)
の感情ばかりだった。
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