PR
コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 一瞬またたき。 ( No.22 )
- 日時: 2010/08/07 21:26
- 名前: 蒼莉 (ID: 3lsZJd9S)
9
彌其とは高校で知り合った。
私は友達とか作るつもりはなかったけど
彌其が入学式のときに私に声をかけ、
何故か(彌其の一方的)に
仲良くなってしまったのだ。
私は最初、彌其のエセ関西弁に驚き、
「関西にすんでたの」と聞いたことがある。
しかしそのとき彌其は
「ううん」としか答えなかった。
私はその反応から、あまり聞かれたくないことなんだ
ということと、
エセ関西弁だということを知った。
…それだけ、
それだけだ、彌其について、私が知っているのは。
「……じゃ、私帰るから」
私はひとつ、溜息をつくと
バッグを肩にかけ席をたった。
すると彌其は慌てて席をたち、
私のあとを追おうとした。
「えっ、まじ!?じゃ、私も——
「夏月」
「…望 Nozomu 」
クラスが微かにざわめく。
そりゃそうだ、イケメン美女で有名の双子の片割れ、
水上 望が来たんだから。
PR