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Re: 題名未定 第四話更新 ( No.22 )
日時: 2010/08/06 17:10
名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)

続き

「わかった。」

 俊は正門の鍵を開けようとする。少し錆びているの開けるのに苦労したがちゃんと外れた。

「まだ?」

「ちょ……ちょっと待って」

 俊は正門のとってに手を掛け。少し耳障りな ぎぃぃぃぃ という音を発てて人が一人通れるくらいに開ける。

「うん。さすがは男の子。力持ちだね。」

 俊は穂波の話し方に少し違和感を持ちながら、顔を赤くして俯く。

「と・・・とりあえず、早く行かないと・・・」

 穂波はそれを否定して

「え〜、どの道もう遅刻なんだから一緒にゆっくり行こうよ」

 実際に下駄箱まではそんなに遠くない。100メートルくらいしかないのだが、やはり恥ずかしい。だから俊は

「い……いやちょっと急がなきゃならないから。さ……先に行くよ」

 穂波はそれを聞くと、笑顔で

「そう?じゃあまたね」

「うん。また」

 俊はそういうと走り出した。少し勿体なかったかな・・・いやいや、俺は何を考えているんだ。俊は頭を振って無心に走っていた。「また会えるよな。同じ学年なんだし。そのときにまた話そう」と思ってしまったが。そして俊は下駄箱について校舎内に入っていった。

 校舎内に入ったのを見送って穂波は

「やはりこの口調はだるいな。胸焼けがする勢いだ……」

 そんなことを言ってゆっくりとした足取りで下駄箱へと向かっていった