コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 特になし ( No.4 )
- 日時: 2010/08/01 01:41
- 名前: 土御門 ◆p4Tyoe2BOE (ID: SI24yRUY)
第二話
7月24日
「ん?今何時だ・・・?」
俊は壁に掛けられている時計に目をやった。
現在の時刻は8時10分
「…………」
俊の家から学校までは歩いて30分、走って15分の距離にある。
「あ〜どう転んでも間に合わないな。」
俊は携帯の電源を付けてから、のそのそとした動きでベッドから起き上がり洗面所に歩いていく。その足取りからは、寝坊して慌てている感がまったくしない。
彼は洗面所にたどり着いて顔を洗って歯を磨いた後にはもうすでに20分すぎていた。
「これはもう間に合わない・間に合うじゃなくて朝のホームルーム始まってるじゃん」
速すぎる時の〜♪ 瞬きに晒されて〜♪
俊の携帯から音楽が鳴り始め、バイブで震えている。メールだ。俊はあまりメールなどをしないので来るメール自体少ない上にこの時間にメールを送れるような人物はあまり居ないはず。なので俊は疑問に思いつつもメールの差出人を見てみる
差出人の名前は・・・不明
「・・・?」
実際俊はこんな時間だから大方、翼が「学校サボルつもりか?」とかでも送ってくるのかと思ったのに、その予想は外れて不明。俊は少し気になりそのメールを読み始めた。そのメールにはこう書かれていた。
『夜の9時 第一中学校の正門まで来い』
と書かれていた。第一中学校とは俊の母校だ。当然だがもうすでに卒業している。
「一中に?なぜ?誰だよこんなことしたの。」
そんなことを言っているうちに学校に遅刻しているというのを思いだして
「行くかどうかは後で考えるとして、学校に行かなければ・・・」
そう言ってから俊は携帯を閉じて制服へと着替え始める。着替え終えてから学校指定のかばんを持って玄関へと向かい、靴を履く。
「さてどうやって遅刻の言い訳をするか・・・」
そんなことを考えながら俊はドアを開けて玄関から出る。ドアにちゃんと鍵を閉めたのを確認して俊は歩き始めた。