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紫電スパイダー 番外編「女性陣の恐怖」 ( No.23 )
日時: 2010/08/09 18:14
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)

第五話時点のフルメンバーで温泉に行ったようです。





番外編 #1「女性陣の恐怖」



「・・・いいか、ぬかるなよ」

「それは俺様に言っているのか?」
「へまはしないさ」

俺の言葉に、隼と蜘蔵さんは真剣な面持ちで応える。

「じゃあ、作戦実行だ」

この作戦は失敗するわけにはいかない。
絶対に成功させてみせる。





温泉ネタの定番・「覗き」を!!!






事の起こりは10分前、更衣室にて。



「だから言ってんだろ!俺様はエロくねえ!」
「いや、絶対エロいね!どうせ家のベッドの下にムフフな本山程あんだろ!」
「ねえよそんなもん!てかそういうお前の方がエロいんじゃねえのか!?」
「少なくともお前ほどじゃねえよ!」
「だから俺様はエロくねえっての!てかそういうの興味ねえし!なんとも思わねえし!」
「あ、今言ったな!?じゃあお前女湯覗いてみろよ!?なんとも思わないんだろ!?」
「ばっ・・・それとこれとは話が違うだろ!」
「ふーん、出来ないんだ。やっぱ意識してんじゃねえか。このシャイボーイが!」
「てめっ・・・誰がシャイボーイだ!ああいいよ、やってやるよ!」
「よし来たぁ!」
「・・・で、どうやって覗くんだ?」



「その話、俺も一口かませてもらおうか」
声の方を向くと、蜘蔵さんがドヤ顔で立っていた。

「本編ではあまり描写されていないが実は私も糸使いでな、しかも紫苑君の特殊鋼糸と違って私の糸は裸足で踏もうが素手で握ろうが斬れない。
 つまりこれを足場にすれば・・・」

「「それだッ!」」






___んで、結局。

作戦はこうだ。



①蜘蔵さんが糸を張る。

②それに乗る。

③仕切りの上から覗く。ミッションコンプリート。



「・・・さあ、いくぞ!」
「「おうっ!」」



掛け声と共に、蜘蔵さんが糸を張り、俺達はそれに飛び乗る。

更に勢いを利用して仕切りに手をかけ・・・






そして見えた景色は、まさに『恐怖』そのものだった。

バスタオル姿の『グレーテル』と餡子がこちらを睨みつけており、影の槍やら剣やらが俺達を仕留めようとスタンバイ。

俺と隼は硬直、他人の心を読める蜘蔵さんはエスケープ。


ああ、成程。

つまり餡子の『千里眼』でこちらの計画は全て筒抜けだった、てことね。




まあでも良い夢が見られただけでもよかったとしようか。アディオス!





「「ぎゃああああああ!」」





一方その頃。

「・・・なかなかやるじゃないか」
「ザイツェフさんこそ」
「・・・・・」

紅は風呂上がり+コーヒー牛乳+マッサージチェアの最強の組み合わせを堪能しつつ
紫苑vsザイツェフの温泉卓球を観戦していた。