コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- ねるねるねるね大惨事 後編1 ( No.48 )
- 日時: 2010/08/26 16:27
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)
珍しく午前中に起きた私の目の前にあったのは・・・。
針の止まった目覚まし時計だった。
私は適当に身支度を整えるとロクに朝飯を食べもせず家を出た。
別に焦っていた訳ではないがまあ寝坊してしまったのだからできるだけ早めに行って謝るのが常識だろう。
まあ、部活その他の理由で私よりも後に来た人数の方が多かったため正直焦る必要は無かったかもしれないが。
で、その計画は私の友人の家で実行する事になっていた。
私が彼の家のリビングに入るなり視界に入ったものは、
思ったよりも小さかった『ねるねるねるね』の袋が入った箱の塔。
どうやら味はソーダ味らしい。
その後、ある程度の人数が集まるまで私達は適当にダラダラしていた。
何でも今夜『本怖』のスペシャルがやるとかで、その予告を見ながら。
そして私を含め六人位が集まったころ、私達は期待に胸を膨らませ計画を始めた。
第一段階「開封してみようか、まずは」
まあ、名前の通りだ。
私達はまずは先程の箱の塔を撮影し、箱を開封した。
すると見慣れたビニールのパッケージがきちんと整頓された状態で中から姿を現した。
全ての箱を開け終わった後、テンソン上がりまくりの私達はまずは床に10×10でそのパッケージを並べてみることにした。
そして撮影した。
第二段階「地味に粉が飛ぶんだが」
まあ、要するにパッケージの開封、及び粉の仕分けだ。
私達は三つの皿を用意し、それにそれぞれの種類の粉を入れた。
いつも思うんだが、第三の粉ってあれ粉って呼んでいいの?
第三段階「ちなみに水はあのちっこい容器に水を入れてそれをタッパに移す、を100回繰り返して用意した」
さて、まあここからが勝負だ。
バケツ(ちゃんと洗ったよ)の中に粉と水を入れる。
そして・・・問答無用で・・・練る!
すると白い粉(こう言うと何か語弊があるな)は水と混ざり軽く黄色い何らかの物体に変わっていく。
実はもうこの時点で一応食えるらしいが。ちなみにバナナ味。
第四段階「すごく・・・大きいです・・・」
次は第二の粉を投入。すると・・・
先程まではバケツの五分の一程度だった黄色い何かは次第に水色に変化し、
そしてバケツの内容量の二分の一を占めるまでに増えた。これが重曹の力か。
この辺りから流石に混ぜるのが困難になってくる。
重いし、ねばねばするし、油断するとダマができるし。
だがそれでも彼らは練り続けた。その道の先に祝福があると信じて。
ちなみに私はその様子を傍観していた。腕が疲れるので私は混ぜない。美味しいとこだけいただくつもりだった。
第五段階「第三の・・・『粉』・・・だと・・・?」
ここで第三の粉?を混ぜる前に一口味見をば。
で、感想は・・・
「・・・思ったよりも温かい」
この辺りから私の中でいわゆる「ざわ・・・ざわ・・・」という効果音が。
まあいい、まずは第三の粉を投入しよう。
今更ながらぶっちゃけると最早粉ではなく只のラムネな訳だが。
最終段階「トラウマ製造機」
そして、ついに『それ』は完成した。
総費用約一万円、無駄遣いも甚だしい「百人分のねるねるねるね」。
私達の時間と苦労の結晶、果たしてその味やいかに!?
長くなりすぎたのでここらで後編2に続く