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コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- ねるねるねるね大惨事 後編2 ( No.49 )
- 日時: 2010/08/26 16:55
- 名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)
「・・・・・」
意外と、微妙な味だった。
温度の所為もあるのだろうか、「食えなくもない」が、決して「美味しくはなかった」。
そして不安を抱えたまま計画は最終段階へ入る。その内容とは・・・
「『ごはんですよ』みたいにご飯にかけて食ってみようぜ」
今思えば、私はあそこで止めるべきだったのかもしれない。
だが私は好奇心に負けたのだ。
六名の内、私を含まない三名がその前人未到の挑戦をする勇者として名乗りを上げた。
そして、茶碗に盛られたほくほくの白米の上に水色の物体が乗る。
そして三人の勇者たちはそれをほおばり・・・
そしてその生温かい甘ったるい味は彼らのトラウマとなった。
三人の勇者のうち二人は途中でギブアップした。
(ちなみに残りの一名は自分のを完食した上で食べきれなかった一名の分を平らげ力尽きた)
私達ノット勇者組も好奇心に負けそのトラウマ製造機に手を出す。その味はまさに悪夢と呼ぶにふさわしいものだった。
ちなみに私が途中でギブアップした勇者の残りを平らげたら「お前すげえな」と言われたが、
表情に出さなかっただけで、その味のハーモニー、否、
味の不協和音はしっかりと私のトラウマとなった。
・・・そして騒動が一段落ついたころ、このねるねるねるねを購入した張本人がボソッと呟いた。
「・・・夢ってのは見てるから美しいんだな」
そして私も言ってやった。
「幼いころに見た、夢の果てがこれだよ」
その後、余りに多く残ってしまったそのねるねるねるねを処理するためと、
少しでも多くの人数を呼び一人頭の金額の負担を減らすために更に人を呼んだ結果、
その後、私達を含めた総勢11名が「何か水が腐ったような臭い」を纏いはじめたねるねるねるね」の犠牲者になった。
気が向いたらその後どうなったかも書くかもね。
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