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Re: 一ヶ月の初恋 コメ下さい!! ( No.116 )
日時: 2010/08/10 20:36
名前: ピーチ (ID: dSN9v.nR)

桜井君が住んでいるマンションから、急いで立ち去る・・  

────馬鹿なあたし・・

「ちょっと、琴音っっ!!! 待ちなさいっっっよ!!!」

必死に追いかけてくる、沙羅・・

マンションを出た時に足が止まる

「はぁ、はぁ・・ もう、一体何があったのよ・・ 拓真君に何か言われたの!?」

あたしは大きく首を振る

「琴音・・泣いてるの?  ・・・・・・」

沙羅は気遣ってくれたのか、それ以上は何も言って来なかった・・

「落ち着いたら、聞かせてくれる?? 今日は、もういいから・・・・    帰ろうっか!!」

そう言って、沙羅はあたしの手を強く握り無言のままあたしの家まで送ってくれた・・・


「それじゃーまた明日!!」

沙羅が、後ろを向いた時あたしは・・

「沙羅っっ!! 今日は、ごめん・・送ってくれてありがとう・・・」

沙羅は、振り向く

「イイって事よ!! うちらの絆はこんなんで折れたり、切れたり、消えたりしないでしょっっ!! 今日はいろいろあり過ぎたもんっっ!! ゆっくり寝んしゃい!!!」

「・・・・・ありがと」

そう言って、沙羅は最後にあたしの頭を二回軽く叩き、帰って行った


「ただいま・・・」

「あらっおかえり、遅かったわね・・ごはん食べる??」

「いいや・・食欲ないんだ・・・シャワー浴びて、もう寝ます!!」

食欲無いわけじゃないけど・・・

今は、食べられる気力が無い・・・・



シャワーの温度は、ほぼ水に近い

突然のキス・・・
そして・・あたしのファーストキス

なんで、あの時“あたしも好き”だって言えなかったんだろう・・・

頬に流れるのは、水なのか涙なのか分からないけど・・




あたしは自分で自分の幸せを壊してるんだ・・・
そう考えると、胸が痛くて仕方がなかった