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Re: 一ヶ月の初恋 コメ下さい!! ( No.118 )
日時: 2010/08/11 11:02
名前: ピーチ (ID: dSN9v.nR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

By 琴音

───翌日

「ありゃー・・お姉ちゃん・・・風邪引いたね 母さん、もう仕事言っちゃったけど・・詩音が電話してあげる!!」

「大丈夫っっ!! これぐらい何ともないから・・ 電話しなくていい・・・ 」

あたしはベットから起き上がる・・

「お姉ちゃん!! 寝てなきゃダメだって!!!」

一つ下の詩音(しおん)が必死にあたしを説得する

琴音、只今体温計で熱を測ったところ・・・ 37度ありました!!

昨日のシャワーの水が当たってしまったようです・・

今日だけは、休めないのっっ!! 昨日の事もちゃんと言わなきゃいけないし・・・

何が何でも学校に行かなきゃ・・・!!



「・・・いっ・・行ってきますっ!!」

体をふらつかせながら・・妹の説得もおろか、あたしは学校に来てしまった・・・・


「おはよう!! 琴音・・・顔赤くない?? 」

すっ・・鋭い!! 沙羅・・

「きっ・・気のせいだよっっ!! 沙羅っっ!!」

苦笑いしながら・・なんとか、その場を乗り切った・・

はずだった・・・・

『おはよ〜〜〜ん!! お二人さん!! 』

しっしまった・・・この二人の存在忘れてた!!

「おっ・・おはよう、長谷川さん」

少し照れながら言う、桜井君・・・

「おはよう、桜井君・・・」

あたしだけかな・・なんかすっごい気まずい・・・


教室に入り、ホームルームを終え、授業が始まり・・
何とか、午前を乗り切れた・・

だが・・あたしの体は既に、限界に近いようだ・・・

あたしの異変に真っ先に気がついたのは、沙羅だった


「琴音・・朝、計った時何度だった??」

ここは保健室・・今、沙羅に説教されている

「・・・・・・・3・・7・・度ぐらい」

沙羅が、体温計をあたしに渡した・・・

「も〜〜 熱があるなら、無理しないの!! 琴音は昔っからそうなんだから・・・」

「すいません・・・」

そう、大事な時にいつも風邪を引いては、沙羅や家族に迷惑をかけてしまう・・・・

体温計が鳴る・・

「39度!?!? よしっ、帰ろう!! 先生からはあたしから言っとくからさ 今日はもう帰りなさい!!!」

先生ですか・・・あなたは・・・

「大丈夫だって!! この通り、ピンピン・・・」

すると、あの二人が来てしまった・・・

「あっ、こんなとこ居た! 急に居なくなるから、びっくりしたじゃん!! どうしたの!?」

「琴音、熱あるんだ・・ 39度 今、先生に行って来るんだけど・・・  そうだ!!」

何やら、沙羅は思いついた様子だ・・

「拓真君、琴音を家まで送りに行ってくれるかな?? 一人じゃ何かあったら大変だし・・・お願い!!」

・・・・やっぱり、それかっっっ!!
桜井君・・断っていいから!!

「しょうがねーな・・ 優雅、先生に伝えておいてくれる? 頼んだ」

「◆△◎■&#%〜〜〜!?!?!?!」

思わず叫んでしまった・・・
いつもの桜井君なら、絶対断る気が済んだけど!!!

「イエッサーー 拓真隊長っっ!! 行ってきます!! 沙羅行こうぜーー」

「うん、あっ琴音! バックは後で持ってくから、そのまま帰っていいよ!!!」

「えっ・・・ちょっと待って!! あたしだい・・」

あたしの言葉もむなしく・・二人は行ってしまった・・・

また・・気まずくなる・・・・


「よし、行くぞ!! 立てるか?」

突然肩にに手が当たる・・

「だっ・・大丈夫!! 立てるから・・」

まだ、昨日の事・・が頭をよぎる
壁越しに手を当てながら、玄関に向かう・・──

「・・ほら、行くよ」

桜井君があたしに肩組みをした・・

「えっ・・大丈夫だって!!さっ・・桜井君!?」

だが、彼の反応はない・・・



・・・・・・そして、あたしの家

「っあ・・ありがとう・・・もう大丈夫」

あーー・・ふらふらする・・・・・
ここで倒れたら・・桜井君に迷惑掛けちゃう・・・
ってもう、迷惑かけてるけど

「そっか・・、無理すんなよ・・そんじゃーー・・・」

「さっ・・桜井君・・・・・」

ドタンッッ!!

「おい、しっかりしろ 長谷川さん!!」

かすかに聞こえた、桜井君の声──








ホント・・あたしって迷惑かける女だな・・・・