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Ｂｙ　拓真


「優雅ーー死にたい・・・」

練習試合が終わって、今俺の家に居る
優雅は、呑気にコーヒー牛乳を飲みながら笑った

「そんな真顔で言われるとさぁーどう言ってやれば良いのか分かんないんだけど・・・」

それは・・慰めているのか?
優雅・・

「人生初だよ??!!　あんなふうにコクったの!!　それなのに・・長谷川さん・・・“どっ何処にですか?”って・・・・・・　あんな風に帰って来るなんて・・」

「好かれてないんじゃないの??　嫌われてるとか・・」

「はっきり言わないでくれよっっ!!　余計傷付く・・」

こいつは・・昔っから、はっきり言う男だな・・・
こんな性格、沙羅ちゃんが知ったらどうなるんだろうな

「あのさぁーーまず告白の仕方に問題があるんじゃないの!?　“琴音、付き合って”なんてダメにきまってんじゃん!!　せめて“僕”を入れるとかさぁ〜〜　あるでしょ・・　馬鹿だねーー」

だから・・そうはっきり言われると・・
立ち直れなくなりそうなんだってば!!

「そうだった・・“僕”って言うの忘れてた・・・　最悪だ・・　どうしよう・・優雅!!」

すると、優雅の携帯電話が鳴る・・

「どうしたーー?　沙羅　えっ？　今??　拓真ん家だけど・・・　了解っっ!!　分かった　近くまで来たら、電話して!!　二人で迎えに行くから!!　うん!　じゃーね!!」


なんとなく分かった気がするけど・・・

「沙羅達、こっち来るってさーー　良かったじゃん!!　さっきの告白、もう一回出来るチャンスじゃん!!
頑張れよっっ!!」

あはは・・やっぱりな・・・

「・・・って・・え〜〜〜〜〜!!・・・バレんじゃん俺の事・・・」

「いいんじゃない??　バレたって・・　減るもんじゃないでしょう・・??」

あきれ顔で言う優雅

「良くない良くない!!　絶対無理だって・・今度こそ嫌われる気が済んだけど・・・」

「んじゃーー　あきらめれば??」

「それも嫌だっっっ!!!!」

「もーーいいよ!!　頑張って・・・　疲れたから俺仮眠する・・　お休み!!」

そう言って、優雅はトコトコ俺の寝室に入って行ってしまった・・・

「おいっ!!!　優雅ーーー!!　寝るなよぉ〜〜〜!!」

だが、優雅の反応はない・・


俺の家に本気で来る気かよ・・
優雅以外・・女なんか、寄せた事無いのに・・・

さっきの事もあんのに・・


ホント・・どうしよう・・