コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: それでも好き 書き直し* ( No.9 )
日時: 2010/07/31 17:33
名前: 優衣香 ◆61VSp9/g2M (ID: 4m8qOgn5)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

第九話

次の日も、その次の日も、大洋は話しかけて来なかった。
あっ、大洋!…と、留美…と瑠夏が隠れてみてる?!

「王子様、好きです」

えぇぇぇぇええ!

「ちょっと、人の彼氏とらないで!優羅と同類じゃん…!」

ちょ…どういう意味?!

「…っなにそれ!ひどい!友達じゃないの?!」

あ…言っちゃった。言っちゃったよぅ…どうしよう!

と、と、ととととととととりあえず逃げろ〜ッ。

「ごめんなさい!すいません!以後気をつけまぁ〜すッ!はい、許してよね〜。大洋バイバイ〜!」

逃げたのはいいけど…

この後どうするかぜんっぜん考えてなかったぁ〜。

「何あの人、一人で文句言っときながら何謝ってにげてんの?」

留美は飽きれながら言ってる。

「そそ、同姓同名で別人のこと言ってるのにねぇ…」

なにそれ・・あたしメッチャ誤解してたんじゃん!

これ、どうい……

「はい、一回撮影休憩で〜す!」

え?

「ごめんごめん、言ってなかったっけ?」

え?え?

「これ、ドラマの撮影だよ。聞いてなかったの?」

えええええ?

「台本通りばっちりだったよ」

ちょっとぉ、台本見てないんですけど————?!

「あっ、これ台本」

みんなヒドイよぉ…。

っていうか、ドラマに出っちゃっていいのかな?

なぜか、あたしの不安は疑問に変わってった。

「なんで?これどういうこと?」

「「し、知らないよっ?大洋に聞けば?」」

じゃ、次大洋。

「大洋ーっ」

「知らないって」

じゃ次あのひ…と?

「あのっ、あの?誰か知りませんかぁ!」

誰も話し聞いてくれない。

もおヤダよ…。

「撮影開始しま〜す!」

もう、何————ッ?

「ほら早く行くよ。あとこれ、ドッキリだから」

「な、なんて?聞こえなかったんだけど?」

「いえ、なんでもありませんです」

…プッ!笑えるっ。

「今日はカンベンしてあげるけど今度こんなことあったら…わかってるよね?」

「はいぃぃ!」

こうして優羅の一日は終わったのでした。