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story01　「新入部員っ!!　あのぉ……、何でよりによって幼馴染ズなんでしょうか……？」

……——ここはとあるどデカイ学園。
金持ちから一般人まで多々集まっている。
秀才やら馬鹿やら、ヲタクやらｗ
とにかくキャラの数が幅広いのである。
その学園の生徒会長さんとやらの紹介をしよう。
生徒会長の名は、“水島　奈採”。
誰にでも優しく、成績優秀、運動神経抜群、見た目良しのパーフェクト人。
……というのは、本当の話であるが、嘘の話である。

「おい、作者。それ意味わかんねーから」

とご本人登場。
今の言葉を聞いて分かったでしょう？
誰にでも優しい生徒会長というのは、束の間でしかないのです。
もう、明らかにドS、ドS、ドS。
完全なるドS&俺様系。

「奈採先輩。少し黙ってもらっていいですか……ねぇ？」

奈採の隣に居るのは、軽音部ギター担当の“音梨　麗澄”。
実際言うと麗澄がこんな感じなのは、奈採の前だけ。
一言で言えば【二重人格】といったところだろう。
そう、つまり二人とも二重人格なわけだ。
しかもこの二人の間だけ人格が変わる。
っと、少し忘れていた。
ここは第二音楽室。
軽音部が使っている、つまり部室である。

「「そんなの言わなくても分かる」」

……うっ、うっ、うっ。
一応説明しただけだからっ！　気にするなよっ！
でも分かんない人も居るよ、きっと。
お前等が喧嘩ばっっっかりするから。

「「うっせー、カス」」

……いつにも増してハモリがすげーぇ。
夫婦漫才出来んじゃね？((ぇ
まぁそれは置いておいて、練習したらーぁ？
そんなだから新入部員入ってこないんでしょーがっ！

「まぁ、実際……そう、だよね」

よしっ！　流石、麗澄っ！
お前はいい子だっ！　とってもいい子だっ！
……おい奈採、少しは麗澄を見習え。
なぁに、のんびりお茶なんか飲んでんだよ、てめぇは。
何様じゃ。あ゛ぁ！？

「はぁ？　決まってんじゃん。俺様だから」

……はい。ドSけってー。絶対けってー。
ありえねー、ありえねー、ありえなーい。((エコーw
ナルシストだぁぁぁぁぁぁぁぁっ！
何で？　どうやったらこうなるのさ。
お願いだから普通に戻ってくれよ……。
軽音部をなんだと思ってるのさっ！

「は？　ただのお茶会にしかすぎねーっつの」

……君はそう思っていたのね？
君の思考はどうなってるんだよぉぉぉぉぉぉぉっ！
まぁ、今更どうでもいいです。((ぇ
すると部室のドアが開いた。

「あの……、水島くん居ますか？」

どうやら、奈採の知り合いらしき人物のようだ。
奈採に用があるらしい。

「奈採なら、ここに居ますよ」

麗澄がニッコリ笑う。
「ありがとう」とお礼を言うと、男は奈採にに歩み寄る。
奈採は「あっ」と言うと、その男子指差した。

「狸じゃん。何しにきてんの？」
「何しにきてんの？　じゃないよ、水島くん。水島くんが軽音部に入らないかって言ったんじゃないか」
「え？　ってことは……」
「はい。僕も前々から入部したかったんですケド、勇気がなくて……」

狸という名の男子が俯きながら言った。
思わず、麗澄と奈採が顔を見合わせた。

「よっしゃぁっ！」
「やったぁっ！」

……軽音部は、今日も絶好調のようです。
さてはて次の新入部員いけにえは一体誰になるのやら……？
次のターゲット、ロックオン☆