コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

Re: 好きになってもいい? ( No.13 )
日時: 2010/08/10 17:50
名前: 仁菜 ◆UzHpQelzmA (ID: L7bcLqD7)

1 ミルクティー 〜出会い〜

あたしは勉強道具を持って出かける。

あの人がいる「DreamSea」というカフェに。

その名の通り、海の近くにあるの。

店内も海みたいなお店で、夢のようなお店なんだ。

そこで働いている和真さんにあたしは恋をしている。


和真さんと出会ったのは、

あたしが中学二年生の時に友達に「ここのデザート美味しいんだよ」と連れてこられた時だった。

「お待たせしました」と持ってきてくれた和真さんにあたしはビビビッときた。

それ以来あたしはこのカフェの常連客になった。


今、あたしは受験生。

中学三年生になってからカフェには勉強道具を持ってくるようになった。

いつもカフェに入る前、和真さんがいるかどうかチェックするあたし。

「あ、今日もいる・・・」

そこには、頑張ってお仕事をしている和真さんの姿。

あたしはドアを押す。


カランコロン・・・

「いらっしゃいませ」

と声をかけられ、あたしはいつもの窓際の席に座る。

この席は、あたしの指定席。

「萌依さん、今日も来て下さったんですか?」

和真さんがメニューを持ってきてくれた。

「はい、あたし、このカフェ大好きなんです」

「そうですか、気に入ってくれて嬉しいです」

和真さんの笑顔が眩しい。

「今日もいつものミルクティーですか?」

「はい、お願いします」

「かしこまりました」


あたしがいつも頼むミルクティー、ちゃんと覚えててくれてるの。

あたしが甘党なの前教えたら、お砂糖いつも少し多めにしてくれるの。

あたしと目が合うと、ニコって微笑んでくれるの。

あたしが帰るときには必ず、「また来てください」って言ってくれるの。





あたしは彼の、ここが好き。

ううん、全部が好き。




あたしはそんなあなたを、好きになってもいいですか?