コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 叶わぬ恋…してもいいですか? ★キャラ絵募集中★ ( No.157 )
- 日時: 2010/10/28 20:49
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
- 参照: http://www.kakiko.cc/bbs2/index.cgi?mode
22話
琴音はしばらくぼんやりとした表情を浮かべていた。
今は24種目を終えて最後の【応援合戦】が行われようとしていた。
どうやら二年と三年で接戦の様だった。
「琴音? 顔色良くないよ……大丈夫? 次は応援合戦だけど……」
と梨湖が近寄ってきて心配そうに聴いてくる。
確かに琴音はさっきから汗をかくどころか寒気がしていた。
「う、うん。平気だよ、心配してくれてありがとう。そろそろ行こう。」
と平然とし笑顔で言った。
しかし梨湖はあまり納得しない様子で
「……ぅん。何かあったら言って。」
と言いそのあとはいつもの微笑をたたえた顔で絶対勝つ!!などと気合を入れていた。
琴音は唇をかみしめる……
私が梨湖に相談したら何か変わるのか……?
いや、変われない、変わらない
とっくに気づいてた……
そうでしょ……私だけじゃないの
こんなに苦しんでいたのは……私がもっと早く気付いてあげるべきだった
—……梨湖……—
琴音は決意する—梨湖には全ての出来事を話すと—
琴音は一瞬立ち止まり瞳を瞑り息を思いきり吸う
「絶対勝つぞぉ。」
その言葉を聞いた梨湖は琴音と笑いながら舞台へと駆け上がって行った……
「うわぁぁ……」
思わず声が漏れてしまったかの様に二年の応援合戦は見る物を全てを虜にしていた。
琴音と梨湖も白い袴姿に着替えさっきとは別人のような引き締まった顔でいた。
—
その姿を見つめる二人の少年……別の場所にお互いがいて誰を見ているのかすら分からない。
似ているようで全く似てない二人の少年と少女
……それなのに同じ人を好きになってしまった。
君だったらどうする?
友情? それとも、好きって気持ちの方が大事?
どちらにしろ苦渋の判断になる……
すると人は考える、どちらも傷つけないで楽になれる方法はないのか?
はっきりと言おう……
……ないのだ
琴音はそれを誰よりも感じていた。
—
体育祭も終わりグラウンドには静けさが戻っていた。
「疲れたぁ、でも何で片づけを二年がやらなきゃなの?」
梨湖はぶつくさ文句を言いながらもテキパキと動いていた。
琴音は苦笑いしながら
「優勝したし良いじゃん。」
と慰めるように言い
「明日私の家に来て……。」
といつもと違う声のトーンで言った。
「いいよ。」
梨湖は感じ取ったのかそれ以上は何も聞かなかった。
それなのに夕日は何処までも輝き続け沈んで行った。
…続く
やっと体育祭編終りましたぁ(^O^)/
ひと段落です☆
何か…寄り一層暗くなりましたね…((焦
気を取り直して…
次回からは文化祭に向けて話が進んで行きます(*^^)v