コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
- Re: 叶わぬ恋…してもいいですか? ( No.266 )
- 日時: 2010/10/28 23:10
- 名前: ナナ (ID: uzSa1/Mq)
25話
梨湖は顔を俯かせたまま何も言わず琴音は頬の赤みもやや治まったが少しショックを受けた様な顔をして梨湖を見つめていた…かれこれそんな時間が10分以上続いていた……
「今日はもう帰るね……」
梨湖が顔を俯かせたまま歩きだしてしまう。
琴音は立ち上がり一瞬迷ったように梨湖の手を掴もうとする、しかしその手はかいくぐり空気しか掴めなかった。
琴音は迷いを消して梨湖に駆け寄る。
「ごめん……もうわがまま言わないから、迷わないから大丈夫。」
その言葉を聞いた梨湖は振り返る。
「良かった。ずっとその言葉を待ってた。」
さっきまでの空気が嘘のように温かいものに変わった。
またもう一度歩み始める、待っている人が居るから。
しばらく歩いて行くと琴音にとって見覚えのある家が見えてきた、琴音は自分の心拍数がどんどん上がっていくのが分かった。
綺麗な西洋風な家……裕人の家だ。
この家に何回も来たことのある琴音と裕人の楽しかった思い出がたくさん詰まった家。しかしそれも今日で終わり……最後の思い出はほろ苦く切ないものになるだろう。それはいつか忘れてしまうのかもしれないが。
「ついたね……裕人居るのかな?」
琴音が口を開く。その言葉はひしひしと辛い思いが伝わってくるものだった。
「居るよ、絶対。私が確認したから。」
梨湖は少し不安そうに言い琴音を見る、しかし心配は無用だったとちょっぴり微笑んだ。
琴音の顔に、瞳に迷いが無かったから。
「行こうか……伝えるために。」
琴音がそう言い二人は大きな扉をくぐって行った。
この先にあるのは幸せ? それとも絶望? それはきっとどちらを信じていたのかで決まるに違いない
…続く
今日も相変わらず…シリアスですね((+_+))
もう宣言しちゃいます!!
この先当分シリアスが続きます(>_<)
…ごめんなさい<m(__)m>
あっでも番外編とかも書きたいと思っているのでそちらはにぎやかにしたいです(*^^)v